23回目の結婚記念日 


曇り、ときどき小雨/外気温8度〜14度
今日は朝から曇り空で気温も最高でも14度位までしか上がらずちょっと肌寒い感じ。朝起きてくると「今日は私たちの23回目の結婚記念日よ」とブリギッテが言う。こういう時にはなんと答えればいいのかな。「おめでとう」というのもおかしいし、結局「ウン、そうだね」(Ja, so ist es.) で終わってしまった。
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23年前のこの日はひどい土砂降りだったのを思い出す。ドイツで結婚式を挙げると、市役所(Standesamt)に届けを出す結婚式(日本で言う籍を入れるというやつ)と教会での結婚式と2回やることになる。わたしの場合は教会での式を彼女の両親のいる町で挙げたので市役所のほうは5月5日、教会のほうは5月9日に行った。5月9日の方は快晴の天気でとても気持ちが良かった。 

今日は仲間に病欠者が出たために、Roméo et Juliette /Gounodの舞台稽古に出なくてはならず、9時半に家を出た。舞台稽古というのは同じ事を何回も何回も繰り返すので、その点が大変。途中で「衣装」の部門に呼ばれ、稽古を抜けて「仮縫い」をした。やはり、控えに回ってはいても、衣装は作るらしい。それがなんと〜半ズボンでした。(^_^;) 膝まであるソックスをはいて、鏡に映る自分は、なんだか幼稚園児のような感じに見えて仕方なかった。

午後に一旦帰宅したけれど、18時からまた音楽稽古があるので、なんだか落ち着かなかった。 ComCom さんのプチトラバージョン2をインストールしたりしていたら時間がアッという間に過ぎてしまった。18時からの音楽稽古は指揮者の Viotti によるもの。彼はスイス人でフランス語も堪能だから、2、3箇所発音をなおされたがその他は彼も大満足の様子だった。しかしわれわれの仕事は暗譜して演技をつけて、舞台で歌ってなんぼ、だから、楽譜を前にしていくらうまく歌えたとしてもそれで良いということではない。やはり身体で覚えるまで何度も繰り返して練習することが必要。

まだ若かったフィッシャー・ディスカウに誰かがインタビューして「あなたは12音の音楽などもほとんど完璧に歌うけれど、絶対音感を持っているのですか」と訊いたらしい。彼の答えは「いいえ、わたしは絶対音感は持っていません。喉がおぼえるまで何度も何度も練習するだけです」ということだった。身体で覚えたものはなかなか忘れません。(^_^)

その音楽稽古も30分足らずで終わってしまって、帰宅。もっと長くかかるかと思っていたのでなんだか拍子抜けしてしまった。久しぶりに4人揃っての夕食。今日はブリギッテがトマトの中をくりぬいてそこへひき肉を詰めてオーブンで焼いたもの。つけ合わせはご飯になにやら黒い木の実を混ぜたもの。日本のご飯のように粘りけがなくてパラパラしています。これもまたおいしいものです。このところ疲れているブリギッテは早くやすみたいということで、わたしが台所の後片づけを引き受ける。外はいつの間にか雨降りになっています。 

Posted: 2004年05月05日 (水) at 22:04 




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