カローラさん、回りに見せびらかせながら食べたんじゃないでしょうか。訊いてみたら、仏人が「弁当」で連想するのは、工場労働者だそうで、「お袋の味弁当」「愛妻弁当」などという感覚は存在しない由。そもそも「弁当」に当たる仏語は「en-cas=予備食」「repas froid=冷や飯」とかで素っ気無く、日本語の「お弁当」にぴったり来る語感の言葉がありません。アルミ箔やキュウリで区切るなんていう芸当は、こちらの人には日本独特の「日常の中の美意識 esthétique au quotidien」と映る様です。