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ミュンヘンにもゆかりの深い、2人の偉大なる R.ワーグナー/R.シュトラウス歌手 Astrid Varnay と Ingrid Bjoner が同じ日に(9月4日)死亡していた。
昨日の Süddeutsche Zeitung の死亡広告に載っていた。Astrid Varnay の方は数日前にBlogを巡回していて知ったが、同じ日に Ingrid Bjoner も亡くなっていたのは知らなかった。わたしはこの2人の全盛期の舞台は知らない。レコードもそんなに聴いたわけではない。ただ、彼女たちの舞台を体験した人達からそのすごさ、素晴らしさを聞かされただけである。
Astrid Varnay の方は「ボリス・ゴドノフ」の乳母役でチラリと同じ舞台に乗ったことがあったが、その時にはもう足が不自由でおばあさんになっていた。彼女の住まいはわが家からそれほど遠くないところで、われわれもよく行く近くのイタリア料理店にはときどき顔を見せていたようだった。 この死亡広告は今シーズンから音楽総監督になった Kent Nagano 氏の名前で出してあるが、あれだけミュンヘンにも功績のあった偉大な歌手たちを、同じ日に亡くなったとはいえ、ひとつの死亡広告欄に併記して出すのはいかがなものだろうか。1人ずつ敬意を持って出すのがせめてもの礼儀ではなかったかと思うのである。日本的な考えかしら。