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2007年03月20日

合唱団からプレゼント

雪、のち曇り / 外気温3度
6時半起床。また冬が戻ってきたように雪で始まった一日。しかし明らかに、春を間近に控えた冬の悪あがき、といった感じがする。心の余裕を持ってやり過ごした。(笑)

10時から音楽稽古があったのだが、ちょうど出掛ける時間が一番雪降りの激しいときにぶつかった。 Max-Weber-Platz で路面電車を下車してからその雪の勢いに一瞬「ここからは地下鉄でいこうかな」と考えたが、弱気を振り切って歩き始める。市内の Ring を超えたところから急に雪が小降りになって、これはきっと市内の空気が暖かいせいだろうと思ったりする。

実は18日の公演の前に Chorvorstand から、火曜日の音楽稽古の前に皆の前で60歳の誕生日プレゼントをするから、と言われていたので心の準備をしていた。こういう場合は簡単な挨拶をするのが恒例になっているのでその草案も考えてあった。

image まず Chorvorstand が、わたしの60歳の誕生日が二日前にあったことを全員に告げると、合唱団全員が "Happy Birthday to you" をピアノ伴奏で歌ってくれ、プレゼントが渡された。中身は Marienplatz 脇の Ludwig Beck というお店の30€クーポン。この店のCD売り場はクラシックもジャズも充実しているので、わたしには嬉しいプレゼントである。(^_^) そのあとに次の短い挨拶を述べた。

Ich danke euch für das Geschenk. In Japan hat der Geburtstag keine so große Bedeutung wie hier. Aber der 60-jährige ist doch etwas Besonderes. Man sagt, dass damit ein neuer Lebensabschnitt anfängt. An diesem Tag zieht man sich in Japan etwas Rotes an, weil in Japan Babys als "Rötchen" bezeichnet werden. Also bin ich jetzt ein Baby. Deshalb bitte ich euch ab heute ein bisschen Rücksicht auf mich zu nehmen. Schließlich bin ich jetzt Senior !

(拙訳)
プレゼントをありがとう。日本ではドイツほど誕生日は大事な行事ではないのだけれど、60歳というのはやはり特別なものである。60歳からはまた新しい人生が始まると言われていて、この日は赤い色のものを身につける習慣がある。どうして赤い色かというと日本ではべービーを「赤ちゃん」と呼んでいるから。というわけで、わたしは今日「赤ちゃん」である。であるからして、君たちにはわたしを大事に扱ってくれるようにお願いしておく。つまるところ、わたしは今日から「爺さん」なんだよ!

わたしを大事に扱え、というところでドッと笑いが起こったので皆、わたしの意図を察してくれたものと思う。(笑) 帰宅してからまたパーティの残り物を食べて一時間の昼寝。眼が覚めてからまたまたパーティで残ったケーキとコーヒーを飲み、17時45分に家を出て再び劇場へ。今夜はリゴレットの二回目の公演。帰宅は22時半頃。