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2007年08月12日

墓参り

日曜日・晴れ
7時起床。気持ちよく晴れた夏の一日。けっこう気持ちの良い風が吹いていたので、周りで言うほど「暑い」とは感じなかった。暑さだけならミュンヘンでもこういう日はある。決定的な違いはやはり湿度の点だろう。

今回の旅の主目的は恩師に会うことではあるが、ここまで来ていて自分の両親の墓参りもしないのでは問題である。ということで、当地在住の姉に車を運転して貰ってやるべき事を済ましてきた。

姉に途中まで迎えに来て貰いその足でまず、軽い痴呆症で施設に入っている長姉を訪れる。私の顔はしっかり覚えていたけれど、彼女が発する同じ質問に何度も答えなくてはならず、やはりその症状の確かさを確認。昼食中だったこともあり、短い訪問を終える。

次に両親の墓へと向かう。まだお盆前なので墓の周りには雑草が生えたまま。それを抜き取ってきれいにしてから墓石に水を掛け、姉が用意してきてくれた花と線香を供えてきた。この墓地は太陽の光を遮るものがないのでさすがに汗ばんでくる。墓参りを終わってから今度は伯父さん宅へ。

この叔父さんは亡き母の末妹に当たる人のご主人で、私の小さい頃から大変やさしくしてくれた。写真の好きな人で私もずいぶん写して貰った記憶がある。昨年、伯母を亡くして今は一人で暮らしているが、彼自身も肺ガンの治療中ということでなんとか気を紛らわしてくれればと思って出掛けたのである。残念ながら折悪しく不在だった。

仕方なくそこから向かったのは、痴呆症の長姉の長男宅。私にとっては従兄弟にあたるが、彼も2年ほど前に父を亡くしている。大腸ガンの末期だったそうだ。この義理の伯父も私の小さい頃には模型の電気機関車などを組み立ててくれた優しい人で、ご仏前にお参りしておきたかった。

これで一通りの挨拶回りを終わったら、既に午後3時頃。急にお腹が空いてきて途中のラーメン亭に入り姉と一緒に昔懐かしい「支那蕎麦」と餃子を食べる。そして姉宅へ。ここで少しやすんでから、今日最後の訪問は兄夫婦の家。ここは前もって電話連絡しておいたので私と姉夫婦の訪問を待っていてくれた。

ここでは、前菜、枝豆、お刺身の盛り合わせ、揚げ豆腐、揚げなす、などの心のこもった料理でもてなされてビールの杯を重ねる。満腹感が意外に早く訪れてしまって、こんなことならラーメン+餃子を食べるのではなかったと後悔したが時既に遅し。21時過ぎにそこを辞去し、また姉の運転で恩師宅まで送ってもらう。

少々目まぐるしい一日だったが、これで私の親戚関係への訪問はほとんど済ませることができたので気が楽になった。今日一日、暑い中を運転してくれた姉に感謝。待っていてくれた恩師とお話をしながらビールを軽く一杯飲んで、長かった今日の一日は幕を閉じる。