親類の誕生パーティ

金曜日・晴れ / 最高気温26度

7時10分起床。なんだか慌ただしい1日で3日を1日に凝縮したような気がする。今日はブリギッテの弟の奥さんの50歳の誕生祝いなのだ。一月ほど前に招待状が届いていてそれに出席することを返事しておいた。ドイツの習慣として女性は50歳、男は60歳の誕生日は親類、縁者、友人、知人を招いて割と盛大に祝う人が多い。

今回の誕生祝いは自営業者である弟の事務所がある Straubing という街(ミュンヘンから車で2時間ほどの距離)で行われることになった。招かれて参集したのは約40人近くの人たち。それぞれにホテルの室が予約してあって(勿論これは招いた方の出費である) 夕方5時からの開始時間までに間に合うように到着している。

まずはホテルの中庭で簡単なおつまみ料理と Sekt, Wein などで乾杯。そのあとレストランに場を移して前菜から始まるコース料理となった。それぞれに趣向の凝らした料理が出てきたが、メイン・ディッシュの「仔牛のステーキ」が絶品だった。日本の有名どころのステーキに劣らないような柔らかさで、わたしにはもう少し量があってもいいなと思えた。(笑)

メイン・ディッシュが終わった時点で食事は一時中断される。そこから歩いて10分ほどの距離にある小さなお城の中庭で19時から上演されるオペレッタ「コウモリ」を観るというのが今回のパーティの趣向であった。お年寄りの人たちにはタクシーが用意されていたが、わたしはそれに逆らって娘達と歩いていった。(^_^) オペラが撥ねてから再びホテルに戻って、デザートから食事を再開し午前2時まで続く長い誕生祝いとなったのだ。

肝心の「コウモリ」上演だが、思いがけず楽しめた。勿論、一流歌劇場の公演と比較しても意味のないことなのだが、アイゼンシュタイン、ロザリンデ、アデーレ、オルロフスキー侯爵に経験豊富な歌手達を揃えていたので大きな破綻もなく最後まで飽きなかった。

演出も奇をてらわずに古いお城の中庭をたくみに使ったもので好感が持てた。こういう自然を背景にした舞台だと舞台装置は象徴化された簡単なもので済んでしまい、それはそれで楽しめたのだった。

現在日本から来てわが家に逗留している19歳の娘さんもいっしょにお連れしたのだが、ちょうど大学の講義で「コウモリ」に関する授業があったばかりとかで彼女なりに楽しめたようだった。

公演が撥ねてからわたしは再び徒歩でホテルまで帰還。既に書いたようにデザートから再開された食事は延々と午前2時まで続いたので、昼間運転手役を務めて慣れない長距離を走り、疲れていたわたしには最後の方はちょっと辛かった。

日本人の娘さんもドイツのパーティを初めて経験することが出来て貴重な体験だったろう。ドイツ人たちが如何に健啖家で、如何に長時間おしゃべりをし、如何にタフかということを見て貰えただけでも良かったのではないか。わたしはときどき彼女に目をやって気をつけていたのだが、さすがに午前1時を過ぎる頃には眼は開いていても眠っているような様子だったので部屋に戻って休むことを促した。(笑)

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