昼食のお相伴

土曜日・曇りのち晴れ / 最高気温9度

7時半起床。昨夜は泊まったお客との食事が盛り上がりブリギッテも入れた3人でけっこうワインも飲んだ。ブリギッテは午前4時頃に眼が覚めてから眠れなかったらしく少し疲れ気味。朝食のあとお客はミュンヘン市内のホテルに移っていった。

わたしとブリギッテは今日は Prien に住む次女のところへ行くことになっていた。ブリギッテのお母さんが次女の大学卒業祝いにレストランでご馳走したいというので、われわれ夫婦もお相伴にあずかることになった。義母はまだ孫娘の住まいも見ていないのでそれを見たかったこともあるのだろう。幸い、天気も曇り空から徐々に天気が良くなっていって Prien に着いた頃は晴れ間も見え始めた。

その前に Rosenheim でアウトバーンを下りて靴の Gabor というブランドのアウトレット店に立ち寄る。ここで1時間ほどショッピングをしたあと12時半頃に Prien の次女宅に向かった。バイロイトにいる次女の恋人も今週末は来ていたので彼を入れて5人で予約してあったレストランへと向かう。

Prien から20分ほど走った Aschau という町にある Residenz Heinz Winkler というホテルの中のレストランである。義母が結婚記念日の時などに食べて気に入った料理店らしい。

次女と恋人はジーンズをはいたまま出掛けようとして義母にもうちょっと良い格好をしなさいと注意されていた。(笑) 次女の恋人には先週電話して「ネクタイを用意しておくように」と言ってあったから彼もそれなりの洋服は持って来ていたようだった。しかし彼たちにはどこで食べるかは内緒にしておいたのだ。

わたしもブリギッテも初めてのレストランだったから興味津々だったが,行ってみると WEB の写真で見るよりも落ち着いた雰囲気だった。次女はレストランのたたずまいとウエイターたちの慇懃さにちょっとビックリしたようで、席に着いてから渡されたメニューを見て一瞬心配そうにブリギッテの方を見る。わたしもその値段を見てちょっと驚いた。前菜の殆どが40〜50 € 、メインディッシュは50〜100 € のものがずらりと並んでいる。

お昼の定食もあって、「前菜」、「メインディッシュ」、「デザート」の3皿コースは98 € 、これが5皿コースになると130 € という値段。こんな高価な食事はわたし自身も経験がない。メニューをじっくりと読んでみるとアラカルトを注文してもほぼ同じような値段になることが分かったので,わたしはアラカルトでの3皿コースを選んだ。

出てきた料理はどれもがバランス良い味付けでこれという欠点は見当たらない。見た目も繊細で懐石料理にも通じるものがあった。従業員の態度も全く文句のつけようがない。料理に加えてアペリチーフ、ワインも頼んだから義母の支払金額はかなりのものとなっただろう。ずいぶん張り込んだものだ。(^_^;)

すっかり満足して次女の住まいに戻り、そこで午後のお茶となった。次女はケーキを焼いて準備していたが全員お腹が一杯でそれに手が伸びない。(笑) コーヒーだけを飲みながら歓談となった。わたしは急に眠くなったのでソファの上に横になり30分ほどグッスリと眠る。夕方すっかり暗くなった5時半過ぎに Prien を出発してミュンヘンに戻った。

昼食のお相伴」への2件のフィードバック

  1. 卒業祝いにこんなレストランに恋人と一緒に呼んでもらえるなんてラッキーですね。
    若い時の生活は後になれば貧困も素敵な思い出になるとは言っても。

    早速手元にあった99年版ミシュランを見てみましたが、すでに2つ星で乗ってますね。気候保養地なんですね。
    こんなホテルとレストランで数日のんびりしてみたいものです。

    この値段ならフランスの地方では十分3つ星レストランにありつけるし、パリでも昼食なら店を選べば何とか可能と思います。
    ミュンヘンはドイツでつまり欧州で最も裕福な街の一つですから、仕方ないんでしょうね。

    私は数日前ニースで食ったワイン込み19ユーロの食事に満足でしたが、ケバブ屋の翌日に高級店も愉快ですね。

    • 若い時の経験は貧乏な食事でも身分不相応のレストランでもあとになってみればその人の血となり肉となっていると思います。出来ればいろいろなカテゴリーのレストランを経験しておいた方が良いですね。

      昨日は天気が良かったせいか、このホテルの裏側に迫る山々の眺めが素晴らしいものでした。Aschau という土地はドイツの各地からリタイヤした金持ちがやって来て住んでいる町らしいです。だからこんなレストランもやっていけるのでしょう。

      わたしはと言えばこんな高いレストランで食べるよりは牛丼やカレー、ケバブなどを食べている方が好きですし身の丈に合っていて落ち着きます。違った世界ですがどちらもおいしいです。(笑)

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