義父の死期は間近か

10月4日(土)・曇り/最高気温11度

7時半起床。一日中曇り空で湿度もけっこう高そうで気温は11度ぐらいまでしか上昇しなかった。わたしは3時半過ぎに1度目が覚めてそれから軽い喘息が出て5時過ぎ頃まで眠れなかった。仕方なく喘息のスプレーを一吹きしてそれから眠りにつく。こういうときの目覚めというのはなんだか気持ちが悪い。

今日、義父はまた一段、死への階段を下りたように思う。朝から様態が悪くてほとんど眠っている状態。もう1週間も水分を少し取るくらいでその他は何も食べていないのだからそれは当然なのだが、それにしても人間って何も食べなくてもこれだけ生きていけるんだということを目の当たりにして驚いている。

それでもベッドに入るのは夜だけと決めているようなところがあってそのへんの自己規律は偉いと思う。一日のうちに何回もトイレには行くのだが便座に座っている間は誰にも入室を許さない。この辺の矜持も見上げたもの。

面白いのは今回わが家に引き取ってから彼が一番喜んだのはウォッシュレットの便座だった。「これは素晴らしい!」とトイレを苦にしなくなったのはわたしも嬉しい。自分で使ったトイレの汚れは自分で拭き取っているようでこれも感心するところ。さすがにブリギッテがそのあとはきちんときれいにしてはいるけれど・・・。

午後、Coburg から長女が義父を訪問。しかし現在はわが家に泊まる場所がないので1時間ほど義父を見守ったあとまた帰っていった。きっと心の中でさよならを言ったのだろう。娘たちのこんな行為をとても嬉しいと思う。

今日の義父の状態はいつ息を引き取るかわからないようだったから、さすがにわたしもウォーキングはお休み。このところ疲れを感じていたからちょうど良かったのかもしれない。

午後から夕方にかけてブリギッテは義父のそばに座って背中をさすったり手を握ったりしている。彼女も別離の時が近づいているのを感じているようだ。