10月22日(水)・雨/最高気温6度

6時半起床。なんだか一気に冬に突入したかのようなお天気。最高気温6度というのは明け方5時ごろの気温で、日中の最高気温はなんと4度だった。おまけに風も強く庭の木々が揺れていた。これはもう、嵐と呼んでも良い。

こういう日に森の中を歩くのはかなり危険であるので今日はスッパリとあきらめた。風さえ吹かなければ傘を差してでも歩けるのだけれど。

なんだか一日の生活の中に大きな穴が開いたみたいで、一日中何をすることもなくダイニングキッチンに座り続けた。

けっきょく、電子書籍を読んだり SNS を拾い読みしているうちに夕方になってしまった。幸いにも切符をいただいていたので夜は久しぶりのオペラへ。この悪天候だから普段だったら気が進まないのだが、今日は気分転換になって嬉しい。

ブリギッテと行くつもりにしていたのだが、彼女は土曜日の葬儀の準備で何かと気ぜわしいし、たまたま末娘はまだ休暇中なので彼女と行くことになった。

19時半開始で終演は21時20分ぐらいだったので集中して聴くことも出来て楽しかった。しかし劇場への行き帰りは吹きつける風と雨が寒かった。本当に久しぶりにさしている傘がお猪口になるのを経験した。

Die Sache Makropulos (マクロプロスの秘事)を観る

久しぶりのオペラ劇場。今日はあいにく朝から冷たい雨と風が吹く寒い1日。一日中家の中にこもっていたので夜に外出できるのは嬉しくもあった。しかし夕方家を出たときには小さな嵐と言っても良いほどのお天気。

このオペラ、私は全く知らない。ヤナチェクのオペラの中にこの題名のものがあるのは知っていたがこれまで全く関心がなかった。あらすじなどはこちらのサイトを読ませていただいた。感謝。

オーケストラが鳴り始めた一瞬「あぁ、ヤナチェック」だと感じた。この作曲家独特の色が空間に響いた。

短いオペラである。19時半に始まって終わったのは21時15分。もちろん休憩はなし。アリアらしいものは無くほとんど Sprechgesang と言っても良い。それだけに主役を歌った Nadja Michael の個性にこのオペラの成否が掛かっていた。

その意味で彼女を起用したのは正解。歌唱も良かったが、現在のソプラノ歌手であれだけのスタイルを持っている人は見つからないだろう。その他の歌手達もそれぞれの役割を立派に努めていた。

かつての同僚である合唱は最後の5分間ほどの出番。このオペラも男声合唱だけで女声合唱は出ていない。この場面だったら女声合唱だけでも良かったのにと思える。これからの作曲家には是非とも女声合唱だけのオペラを書いて欲しいと思ってしまう。オペラ劇場の男声合唱団は明らかに性差別を受けている。(笑)

22.Oktober 2014(Mittwoch)

19.30 Uhr · Nationaltheater

DIE SACHE MAKROPULOS

Preise K, € 132 /115 /95 /74 /- /- /- /10

Musikalische Leitung:Tomáš Hanus
Inszenierung:Árpád Schilling
Bühne und Kostüme:Márton Ágh
Licht:Tamás Bányai
Produktionsdramaturgie:Miron Hakenbeck
Chor:Sören Eckhoff

Emilia Marty:Nadja Michael
Albert Gregor:Pavel Černoch
Vítek:Kevin Conners
Krista:Tara Erraught
Jaroslav Prus:John Lundgren
Janek:Dean Power
Dr. Kolenatý:Gustav Beláček
Ein Theatermaschinist:Peter Lobert
Eine Aufräumefrau:Heike Grötzinger
Hauk-Schendorf:Reiner Goldberg
Kammerzofe Emilias:Rachael Wilson

Bayerisches Staatsorchester
Chor der Bayerischen Staatsoper