先週、ブリギッテに頼まれて作ったCarolaのケーキが好評だったので記しておく。
ブリギッテが勤めている宝石店の工房で働いている友人が40歳の誕生パーティをすることになりわれわれも招待してくれた。仕事場の仲間たちがお金を出し合いパリ旅行の資金の足しにとプレゼントしたという事を聞いたブリギッテがパリをモチーフにしたケーキをCarolaに注文した。
デザイン、ケーキの内容などは全てCarolaに一任したのだが、やはりパリならエッフェル塔だろうということでデコレーションに選んだようだ。
30x30x10cmのケーキ本体の上にもう一つ小さな台座のケーキを作って乗せその上にエッフェル塔を乗せる。このエッフェル塔はどのようにして作ったのかは分からないが素材は砂糖と卵白だけ、リボンは飴細工ということだ。
Carolaのところにそれを受け取りに行ってそれを見た時まず考えたのは「これ、どうして運ぶの?」ということだった。誕生パーティの会場までは車で40分くらい走らなくてはならない。その間にちょっと急な坂道が一箇所ある。土台のケーキに台座とエッフェル塔を乗せると全体では35〜40cm位の高さになる。当然車で運ぶときにはエッフェル塔と本体を分けなくてはならない。
土台の方はそれ用の箱があるので坂道のところでずれないように滑り止めシートを下に敷いておけば大丈夫。問題はエッフェル塔だ。
Carolaからも「壊さないように!」と注意されていたから運ぶのには細心の注意を払った。どうしたかというと、まず発泡スチロールの板上にエッフェル塔を乗せ台座のまわりに爪楊枝を立ててずれないように囲む。しかしこれだと台座に直接爪楊枝は立てられないので上下にバウンドしたらお終いである。
それを助手席に座ったブリギッテに両腕で水平に持って貰い、出来るだけ道路のくぼみを避けるように注意深く車を走らせた。蕎麦屋の出前持ちが使う、バイクの後ろに付けたバネ入りの運び台を人間が替わりにやったわけだ。どうしても道路のデコボコを避けられない地点ではわたしが前もって Achtung! と注意を促してノロノロ運転。(笑)
ようやく無事に到着してそこでケーキを組み立てたのだが、すでにその時点で招待客の目を奪うこととなった。「このエッフェル塔はどうして作ったの?食べられるの?」という質問攻めに遭ってブリギッテはどや顔満開。
ケーキ本体にはチョコレート文字で Bon Voyage! (よいご旅行を!)と描いてある。(下の写真)
デザートの時間が来て招待客たちに誕生日を迎えた本人がケーキを切ってあげていたがエッフェル塔のところで包丁がピタリと止まってしまった。(下の写真)
彼も切って食べるのは勿体ないと思ったらしい。われわれが失礼するときにはまだエッフェル塔は建っていたが、そのあとどうなったかは知らない。(笑)
スリリングでしたね・・、その後が気になります。
飴細工は難しいと聞いていますが素敵ですね!
ものを作る方は運送のことなど知っちゃいない、ということでしょうね。
自分のやりたいことが出来て娘は満足そうです。(^_^;)
運ぶのにご苦労様でしたが素晴らしいです。
細かいところもしっかりしていて、いただいた方も嬉しいですよね。
始末に困ったかもしれません。(笑)
たびたびケーキを車で運びましたので少しずつノウハウを蓄えつつあります。