ジェットラグとの戦い

9月16日(水)・曇りのち小雨/最高気温25度

午前2時起床。昨夜ベッドに入ったのは23時頃だったが目が覚めて時計を見たらなんとまだ午前2時。「時差ボケかぁ」とガックリ来てそれから眠ろうとしたのだがとても無理。結局そのまま起きてしまったので夜が明けるまでが長かった。

昨夜はしっかりと食べたはずなのに午前5時頃にはお腹が空いてきたのでホテル下の Family Mart でサンドイッチとコーヒーを購入して部屋で食べる。

そのあと6時半になるのを待って「おふろの王様」へ。ここで1時間ほどゆったりと湯に浸かり部屋に引き上げてきた。ユリアたちとは午前10時に待ち合わせだったのでそれまで1時間でも眠れるかと思ったのだがこれも駄目だった。結局、三時間の睡眠で東京の街へ繰り出す。

今日の予定は最初に上野公園を突っ切って東京芸大を見せそのあと根津の、戦争で焼けなかった古い住居を見せるつもりだった。

上野公園がよく整備されていたのもさることながら、芸大の近辺の変わりようにも驚いた。芸大の門番さんに中を見せて貰えないかと頼んでみたら、今日は「修士の入学試験」で構内立ち入り禁止だという。これは仕方がない。

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そのあと芸大裏の和菓子屋さん (桃林堂) で休憩。小さい鯛焼きと抹茶を頂く。そして根津への道を降りて行ったのだが、千駄木二丁目あたりも随分様変わりしているように感じた。大半が味気ない家に建て替えてあったりしてユリアに見せたいと思う風景がほとんど見られなかったのは残念。

ガックリして根津神社へと足を延ばす。ここはツツジの頃に来ると美しいのだが、この季節ではそれも望めず。境内で一休みしたあと浅草へと向かった。

浅草・浅草寺というのは東京に10年も住んでいたのに、実を言うとわたしはまだ行ったことがなかった。その頃の浅草は随分寂れてしまったと聞いていたのだが、近年また昔の賑やかさを持ち直したようで、今日も仲見世通りなどは大混雑だった。このあたりから足が少しふらつき気味で寝不足を自覚し始める。

浅草は早々に引き上げて、次は秋葉原に向かった。ユリアのボーイフレンドに「ヨドバシカメラ館内を観るか、それとも今日は昔からの電気街を観るか」訊ねたら後者だったので中央通りを行き来する。本来ならそこから横に入った小路を歩けば良かったのだろうが、もう何年も来ていないわたしにはそれは無理。昔のままであるはずが無い。

秋葉原にはもう一度来るということで京浜東北線の電車に乗ったら新橋駅で車内のアナウンス。「大井町駅で人身事故がありましたので停車します」とのこと。話には聞いていたが自分がそれに遭遇したのは初めて。とにかく近くまでは行っておこうと思い山手線に乗り換えて品川到着。

そこから京急で青物横丁まで乗ってそこから歩けば良いと考えていたら、品川で跳び乗った京急電車は急行だった。京急蒲田まで連れて行かれて、そこでまた品川まで各駅停車で戻るというていたらく。電車の窓から外を見ると歩道が濡れていて、どうやら小雨模様になってきたらしい。まさに今日はついてない。

しかし雨は傘を差すほど強くはなかったし、青物横丁の駅からホテルまでは何度かウォーキングしたことがあるので道も良く憶えていたから問題はなかった。ユリアには「これもウアラウプ (Urlaup) だよ」と言う。

ホテルに戻ったのは18時過ぎで、夕食には19時半の待ち合わせにした。1時間ぐらい眠りたいと思ったのだが、ここで眠ったらはたして起きられるかどうか不安になった。結局、メールチェックなどをしているうちに約束に時間になる。

夕食は「まる八」のトンカツ定食にした。秋葉原の「まる伍」もいいかなと考えていたのだが、体調の方がフラフラで1時間でも早くホテルに帰ってきたかった。

ドイツのシュニッツェルに較べればサクサクとした肉厚のトンカツがおいしくないはずはない。2人とも大満足だったが、ご飯がベチャッとしていて、これは落第点。こんな所で経費節約をして欲しくないなと思った。

昨夜より早い21時過ぎに二人と別れてわたしはホテルの部屋に戻る。二人にとってはまだ物足りないらしくそのあとでヤマダ電機の方に歩いて行った。