黒田清輝展を観る

4月19日(火)・晴れ/最高気温18度

8時起床。
いかにも五月らしい風の吹く爽やかな日となった。ここ数日は同じパターンでコンビニでおにぎり二つとコーヒーを買い朝食としている。今日はホテルの前に備えてある小さなテーブルで食べた。通勤途上の急ぐ人たちを眺めながら、こんな時にいつも思い出すのは「寅さん」が隣の町工場で働く若い人たちに言う「よう、労働者諸君、頑張って働けよ!」という台詞。

今日は上野の国立博物館でおこなわれている特別展 生誕150年 黒田清輝-日本近代絵画の巨匠を観に行ってきた。

上野駅の公園口改札口を出ると、そこは6年間毎日のように通った懐かしい道。フッと目頭が熱くなった。公園内の噴水あたりはずいぶん様変わりしていたが懐かしさには変わりがない。そうだった4月の終わりから5月にかけて、ここはこんな風が吹いていたのだった。

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黒田清輝展はとても楽しめた。教科書にも彼の絵「湖畔」が載っているくらいだからずいぶん混んでいるだろうと思ったがそれほどでもない。絵の並べ方もきちんとしたコンセプトが一貫していてわかりやすかった。

午後2時40分ほどに会場をあとにして銀座に向かう。目標は Apple Store だ。現在使っている MacBook Pro 15 のバッテリーがかなりへたってきているので、日本にいる間にバッテリーを交換して貰おうと思っていた。

銀座の Apple Store はかなりの混みようだったけれど大勢の社員がキビキビと動いて待たされているイライラ感を感じずに済んだ。しかし店員の答えは「預かってから1週間ほど掛かる」というもの。それでは困るのでバッテリー交換は諦めた。

いったんホテルに戻りシャワーを浴びてスッキリとする。今夕は渋谷で長年の友人夫妻と食事をする約束をしていたので6時過ぎにホテルを出る。待ち合わせ場所のハチ公前は今日も大変な人。

彼達の良く行く焼き鳥屋へ連れて行って貰い、そこで23時頃まで歓談。焼き鳥もとてもおいしかった。あんなにたくさん食べたはずなのに大井町の駅に着いたら小腹がすいていた。ホテル下のラーメン屋で中華そばを食べ帰室。

黒田清輝展を観る」への2件のフィードバック

  1. 篠の風さんとは比べ物にもなりませんが、私も上野公園は文化会館や博物館で定期的に行っていた場所だったので、先年久しぶりに展覧会の招待券もらって再訪した時には、不思議な感覚に襲われました。
    スターバックスなんかに座ると、時間と空間が混淆・交錯してしまったような。

    パリの南東郊外に黒田が滞在したグレ=シュール=ロワンという河畔の小さな街があり夏の晴れた日曜に思い付いて行ってみたことがあります。作曲家のディーリアスも住んだ芸術家村だったようですが、黒田もイルドフランスの水や光への懐かしさを持ち続けてたのかも知れません。

    • 上野公園内も良い意味でずいぶん変わりましたね。現在の佇まいもなかなかいいなぁと思いながら歩きました。そうそう、入りませんでしたが Starbucks も目につきました。

      今回の展覧会巡りでは必ずオーディオ案内機器を借りて観て回りました。法律を学ぶつもりで渡仏し、画家になってしまったこと、芸術村で描いた読書する娘と恋仲になったという説明を聞いて、なんだか自分の過去を重ね合わせてしまいました。(^_^;)

      森鴎外の例もありますが、黒田清輝はその娘さんとどんな別れをしたんだろうとか・・・。

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