映画「ダラス・バイヤーズクラブ」を観た

ダラス・バイヤーズクラブ

今朝マックでメールを読んでいるとアラートが出た。
「レンタル中の映画「 ダラス・バイヤーズクラブ 」があと2時間で期限が切れます」というものだった。ひと月ほど前に¥100でレンタルしたものだが観ないで捨ててしまうのも惜しい。あまり気が進まなかったけれど観始めた。

想像していた通りに、最初はわたし好みではない場面の連続だったけれど、この映画がAIDS の新薬に関するものだったことが分かってきて興味が湧いてきた。

現在わたしが住んでいるアパートの3階にもホモセクシャルの男性がいて、ある時期から彼はエイズに罹っていた。しかし彼は現在でもまだ生存している。彼がエイズに感染したのはちょうど新薬が見つかった頃だったから、その意味では幸運だったのだろう 。

ただ、薬の副作用なのだろうが死は免れてもその容貌は一変してしまう。何人ものエイズ患者を見てきたので、今ではわたしでも「あ、この人はエイズに罹ったけれど新薬で助かっているな」という見分けが出来る。それだけエイズに罹った人の顔にはある種の特徴がある。

わたしの職場だったオペラ劇場でも1980年代の後期はエイズに感染した人が数人いて、その人達はわたしが「あれ?急激に痩せて、ちょっと容貌が変わったな」と思うと間もなく死んでいった。

たとえば合唱団の同じテノール仲間だったあるアメリカ人もあっと言う間に死んでしまった。劇場入り口に座っていた受付の男性も「この頃顔を見ないな」と思ったらやはり亡くなっていた。あの頃は本当に「エイズは死の病」だった。

わたしの受けた感じではエイズへの新薬が普及した時間はかなり迅速だったと感じる。わたしも知らなかったのだが、抗エイズの薬を作ったのは日本人らしい。

アメリカではさまざまな事情でこの新薬を解禁する時期がずいぶん遅れたらしい。この映画はそれと戦ったダラスのカウボーイの物語。

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