恩師と同級生の死

昨日は高専時代の恩師が今年の6月27日にお亡くなりになっていたことを知って気分が沈下した。そしてその数時間後にこれも高専の同級生S君が亡くなったことを知った。幸いにも昨日は明るい太陽が出ていたから落ち込む深さは少し和らいだような気がしたけれど、1日のうちに二人の死を受け止めるのは辛かった。

古田孝之先生への思い出は次のブログエントリーで書いていた。
Mein zweiter Blog : 「博士の愛した数式」を読んで思い出したこと
享年81歳だったから現在ではそんなにお年を召したという感じはしない。Wikipediaに書かれている先生の業績には

1987年にレウナー・ハインツの不等式の拡張である古田不等式を確立、作用素論における作用素不等式の発展に大きく貢献した。わずか1ページ、24行の論文は「短編の珠玉編」と称えられた[2]。

とある。「短編の珠玉編」という言葉の響きに胸が熱くなった。

今月(11月7日)に亡くなったという級友S君は、いつも明るい笑顔を浮かべていた運動万能の男だった。走るのも速かったし、走り幅跳びの時のダイナミックなフォームが見事だった。彼が助走路を走って行って踏み切り板を蹴った時の足音は明らかに他の生徒たちと違って「地面を叩いている」という響きだった。チームの先頭に立ち皆を引っ張っていくという性格だった彼の野球部での活躍もよく覚えている。こちらは70歳での死去だからいかにも早い。

恩師と同級生の死」への2件のフィードバック

  1. 同級生の死去はつらいですね。私は、大学在学中に3人の同級生をなくし、
    さすがに辛かったです。
    40代でも先輩を含めて数人がなくなり、FCLAの仲間たちからも、何人か
    がいなくなり、50代で、今年、父が亡くなりました。
     みないつかは通る道ですが、だからこそ自分が生きる1日を大切にしたい
    としみじみ思う今日このごろです。
     

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です