“Aus einem Totenhaus”「死の家より」(ヤナチェック)を観た

今夜はヤナチェックのオペラ「死の家より」(Aus einem Totenhaus)を観た。このオペラはこれまで聴いたことも見たこともない。

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今日は開演前の説明会(Einführung )に参加して話を聞いた。その時にはドストエフスキーとの関連性、このオペラの概要などについて理解したような気になったのだが、いざ舞台の幕が開くとそんな知識はどこかへ飛んでしまった。(-_-;)

わたしを混乱させたのは演出である。音楽だけに心を集中させて聴いているとそれほどの違和感はないのだが、目を舞台に向けるととにかく情報量が多くて戸惑ってしまった。

自分の理解力不足を棚に上げていうのだが、この舞台で多用されていたカメラの使い回しにもう少し整理があっていいと思う。舞台上の歌手達の動きとカメラワークの整合が取れていないように思われて、演出家の独りよがりと感じる箇所が多かった。

この演出を理解するにはあと2回ほどは観ないといけないのではないか。でもそれだけの気力はわたしにはない。

素晴らしきかな五月。

2018年5月26日(土)・快晴/最高気温25度

7時半起床。

起床してすぐに昨夜の食事会で使ったワイングラス、ナイフやフォークなど食器の手洗い作業を始める。大事なグラスや食器は食洗機で洗うのがためらわれる。ちょっと間違えた設定で洗ったりするとグラスにミルクがかかったようになってしまって、そうなったが最後もう元には戻らない。

ワイングラスなどを翌朝に手洗いするのは、酔いが消えているから。若いときには食事会のあとにすぐ洗ってワイングラスを割ったことが何度かあった。車の運転と同じで、飲んだら洗うな、ということだ。

ブリギッテは日中カローラ夫妻の税金申告書作りで忙しそうにしていた。今日のように素晴らしいお天気の日にわが家の半地下の部屋で作業しているのはちょっとかわいそう。

夕方から Nationaltheater に出掛けた。またまたブリギッテの前の勤め先のご主人から切符が回ってきたのだ。有り難いことである。

今日はヤナチェックのオペラ「死の家より」(Aus einem Totenhaus) だった。このオペラは聴いたことも見たこともない。それで開演1時間前の18時から始まる説明会(Einfürung)に出掛けた。

約40分間の話だったが、これで作品の輪郭とヤナチェクの作曲動機、ドストエフスキー作品への傾斜などに触れることが出来、とても貴重な体験だった。

そのあと公演に臨んだのだが、正直に言って不可解だった。一緒に行ったブリギッテはヤナチェクの音楽が気に入ったようだったけれど、今日のわたしはめまぐるしく変化する舞台に心を奪われて、音楽を楽しむまで行き着かなかった。

帰宅したのは21時半頃。それからチーズとサラミソーセージのおつまみで Weißbier を楽しむ。素晴らしきかな五月