旅の五日目・長崎

2019年12月24日(火)・晴れ/最高気温14度

7時起床。

朝食の時間が7時から9時半までと言われていたのがなんだか妙な強迫観念になっていた。京都の宿は朝食無しだったのでその点、気楽だった。

朝食のバイキングは標準以上のもので、もう少し若かった頃ならいろいろな料理をもっと楽しめたのに。とにかく胃袋が小さくなった。悲しい! 納豆があったのが嬉しかった。カレーもあったのはイチロー選手の影響か。

昨日、ブリギッテはもう一度「出島」に行くと言っていたのだが、わたしが「シーボルト記念館」「シーボルト邸・鳴滝塾跡」を観に行くというと「出島」はそのあとに行くと言って一緒についてきた。

路面電車でコトコトと走って目的地に向かう。
「シーボルト邸・鳴滝塾跡」は跡形もなく、その跡地だけ。その横に「シーボルト記念館」はあった。

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こじんまりとした記念館で訪問者はわたしたち二人だけ。それだけにゆっくりと見て回ることが出来た。シーボルトが日本から持ち帰った品々が豊富にあるというオランダのライデンにも行きたくなってきた。

記念館を出てから小綺麗な洋菓子屋さんで小さなケーキを二つ購入。ケーキもメリークリスマス仕様。(^_^) 店を出た瞬間に東京に住む友人からメールが入った。彼は1年ほど長崎に出張で滞在していたことがあったらしく、おいしい回転寿司店を教えてくれた。ちょうど路面電車の道筋だったので急遽昼食は「回転寿司」に決まる。そこは「若竹丸 浜町店」という。

入ってみて想像していた回転寿司と違うのにまず戸惑う。寿司が廻っていない! 新幹線の模型のような、電動で動く列車がタブレットで注文した寿司を運んでくる。

席に着くまで待ち時間が10分ほどあったので観察していたのだが、かなりのお年寄りもしっかりとタブレットを操作して寿司を楽しんでいた

そしてやはりタネが新鮮!特に貝類のシコシコ感が溜まらなかった。軽く食べようと思っていたのも忘れてかなり満腹になるまで楽しんでしまった。そしてお会計が 2717円 という安さ。(2人分)

ブリギッテはこのあと一人でもう一度「出島」に行くという考えを捨ててホテルでの昼寝を選択。(笑)  結局5時頃までグッスリと眠ってしまった。

眼が覚めてから買ってきたケーキでお茶。 Regensburg のユリアからビデオチャットが入ってしばらく話をする。24日の今夜、ドイツは「聖夜」(Heiligeabend) ということだが、こちらは全く関係のない空気感。

夜は「大浦天主堂」に行ってみる。これもブリギッテの希望で、日本のミサの様子を体験してみたいと言う。

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20時から始まるミサに19時から並んだ。小さな教会なので満席で入れなくなるのを危惧したのだが、われわれは二列目の席に座ることが出来た。ミサ自体はわたしにとっては退屈なものだった。ミサを取り仕切った神父も抑揚のない調子でやる気があるのか無いのか。壇上に立つ神父たるもの、もう少し発声と演技を学ぶべし、と、これはドイツの神父たちにも言えることだが。

新鮮だったのは女性の参列者が白いレースの布を頭にかぶっていたこと。ポルトガルとかスペインのカトリックの教会のミサでそんな光景を見た記憶がある。

今日は暖かいとはいえ,暖房設備のないこの教会ではミサも終わりに近づく頃にはシンシンと冷えてきた。ミサが終わり外に出て、たまらずホテル近くのコンビニで日本酒・ワンカップ大関を購入。部屋に戻ってお燗をして飲んだ。生き返った!

珍しくブリギッテも一緒に日本酒を飲んだので、足りなくなり、わたしがまたコンビニに買いに走る羽目に。

明日は11時20分発の列車で長崎を後にする。

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