ドイツは今日から通常日

2021年12月27日(月)・晴れ/最高気温9度

8時起床。

朝から青空の見える穏やかな一日となった。今日も特に何をするということもなく静かに時間が過ぎていく。

午前中に近くのポストまでブリギッテの郵便物を投函しに散歩がてら出掛けてみた。今日は杖なし。まだ筋肉が思うように動いてくれないけれど日ごとに少しだけ良くなっているのを感じる。

ブリギッテはほとんどの時間、下の部屋で書き物をしていた。14時過ぎに遅めの昼食。その後わたしは1時間の昼寝。

ブリギッテは17時半からの Pilates へ。その前にコロナの Schnelltest を受けなくてはいけないので17時頃に家を出ていった。

そのあと仕事帰りのアンナが来訪。昨日置いていった彼女の私物を受け取りに来たのだが、疲れていたのかソファの上で寝入ってしまった。

ブリギッテが Pilates から戻って3人一緒に夕食の卓を囲む。昨日、ユリア宅でのブランチで出た料理の数々を持ち帰ってくれたので、それを食す。ローストビーフとか海老入りのサラダとかをおいしくいただいた。

21時頃にアンナが帰っていった。

「聖女の救済」(東野圭吾) を読んだ

2021年12月27日(月)

12月17日に友人夫妻を簡単な夕食に招いたときにいただいた文庫本「聖女の救済」(東野圭吾) を読み終わった。この作家の本はこれまでにも何冊か読んでいて、嫌いな小説家ではない。

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数冊あるガリレオ・シリーズの一冊である。

湯川教授(=ガリレオ)という物理学者が犯罪の謎解きをする。彼の学生時代からの友人が刑事の 草薙、その同僚が女性刑事の 内海 薰 。この2人の刑事が集めてきた情報を元にガリレオ=湯川教授 が事件を解明していく。この手法はシャーロック・ホームズ+ワトソンと同様の設定だ。

冒頭から犯人は読者に知らされている。エンターテイメント小説だからその中にはもちろん「恋」も織り込まれている。この辺が多くの読者を引きつけている要因で、あざといけれど作家の筆力で先へ先へと読ませていく。

まあ、現実の世の中では起こりえない事件で、私はもっぱら謎解きの方に興味をそそられて読み続けた。最後に推理が袋小路に入ったときにどうするのかなと思ったら過去の事件を持ち出してきた。これによって一挙に謎解きは完了するのだが、ちょっと狡いなぁと感じた。

そして学生時代に難しい幾何の問題が解けなくて唸っていたときに、一本の補助線を引くことによってあっけなく解決したときのことを連想した。

それでも読後感は悪くなく、ガリレオ・シリーズをもっと読みたいと思った。しかしAmazonでKindle版を探しても見つからない。どうやらこれは東野圭吾氏が自分の作品を電子書籍化することを許可していないらしい。だが、最近は彼の膨大な作品群から数冊は電子書籍化されているので、その中からなにか選んで読んでみようかなと思っている。