ドイツに住んで40年が過ぎた

昨夜はカローラ夫妻を除く家族6人でBBQの卓を囲んだ。乾杯の時にブリギッテが40周年を祝って!、と音頭をとってくれた。その前の日に彼女には 「明日はドイツに渡ってきて40年の記念日だよ」と話していたのだが、昨日は忙しさに紛れてすっかり忘れていた。

40年前のあの日(1977年6月24日)がなかったらここにいる家族は存在しなかったわけで、それを思うとなんとも感慨深い。人間の運命なんて本当に一寸先は闇だと思う。

このスタンプをあらためて眺めて見ると出国は羽田となっている。この1年か2年後には羽田はもう国際空港ではなくなってつい数年前までは成田空港がその位置を継いでいた。

ロータリークラブの奨学金をいただいて、1年間ドイツで自分の歌を見直すだけのつもりだったのに。そして、本当はイタリアに行きたかったのに。

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40年前の日本とヨーロッパ間の距離はとても大きく、ヨーロッパは心も身体もスパッと断ち切ることの出来た文字通りの別世界だった。自分を客観的に見直すことは物理的に簡単だったが、辛く寂しいことも多かった。

現在はインターネットがあって、地球上の何処へ行ってもそれまでの人間関係がついて回るから、日本にいた頃の自分を捨てること、精神の再起動は難しくなっている。

こうしてみると40年という歳月はやはり膨大な時間である。

ドイツに住んで40年が過ぎた」への4件のフィードバック

  1. 40年は、感慨深いものがあるでしょうね。今は五十肩が痛い〜と言っている僕が、高校生で毎日テニスボールを追いかけていた頃ヨーロッパに渡られたんですねえ。今日のエントリを読んでて、縁とは本当に不思議なものだなあと思いました。

    • 「いつの間にか」というのが本心なのですが、いざ振り返ってみると楽しいことの方が多く記憶に残っていて、人間という生き物は良く出来てるなぁと思います。

      iBlog 仲間のオフ会も楽しかったでしょうね。参加出来ずに残念でした。 mojo さんのお姿は初めて見たような気がします。まだまだお若い!(^_^)

      • あと、3年でチャンチャンコというところまでやって来ました(笑)

        そういえばこの間の集まりでは、篠さんが日本にいるタイミングで一度集まりたいなんて、みんな申していました。

        日本にいるときはたいてい忙しそうだから難しいでしょうが、実現できたら嬉しいです。僕も体調を万全にしておかないと。

        奥様の検査も心配なさそうな結果でよかったです。

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