思いがけなく旧同僚の U さんからの突然のお誘いで観ることが出来た。
この演出は2015年1月29日に一度観ている。
舞台にカブリオレが出て来る演出はうっすらと憶えていたがその他は全く忘れている。余り好きな舞台ではない。
定年になって7年も経つので、今回は遠慮せずに思ったままを書いてみる。(年寄りの繰り言?)
歌い手はエドガルドを歌った Javier Camarena がピカイチだった。素晴らしく明るく輝きのある透明な声で力強さも兼ね備えたテノール。演技も悪くない。惜しむらくは容姿がもう一つ。
エンリーコを歌ったバリトン George Petean も健闘。
そして期待していたルチア役の Pretty Yende はこの役としてはごく平凡な歌唱。「昔は良かった!」という台詞は使いたくないけれど、今夜、この役に限っては Edita Gruberova の偉大さに思いを馳せた。
ひどかったのが Raimondo の Dario Russo で声は大きいのだが音程が全く定まらず、アンサンブルの場面で彼が入ってくると音楽がぶち壊しになった。演技も下手。この配役は疑問!
私もグルベローヴァでルチを聴きました!(Wineでですが)
素晴らしかったです!!
有名な「狂乱の場」の歌唱がいかにも Edita Gruberova ならではですね。他の一流と言われる歌手たちはどうしても狂人を演じているというところが見えてしまいます。それはそれで素晴らしいのですが、 Edita Gruberova の場合はフワフワと漂うような響きで、心ここにあらずという空気感が漂い、聴くものをゾッとさせます。しかしあれを歌唱テクニックと呼ぶのかどうか。彼女は舞台稽古の時に力を抜いて歌う時があの感じですので、天性のものかもしれません。
確かに!
幽霊のような感じですよね。
Sonnambulaも彼女で聴いた事がありましたが、あれも彼女にピッタリでした。
La sonnambula は体験することなしに終わってしまいました。舞台を観たかったです。(-_-;)