窓枠修理と映画・パバロッティ

2020年8月25日(火)・曇りのち晴れ/最高気温23度

7時半起床。

今日は蟻に食われてボロボロになった窓枠の修理人が来る日。10時に来るのだろうと思ったけれど、ドイツの職人の時間感覚は信用していないので7時に起床した。

彼が来たのは10時少し前。それからの彼の仕事ぶりを逐一カメラに収めてとても興味深かった。シロアリか、クロアリかはわたしには分からないけれど、窓枠を食い荒らしたのはとにかく大きくて黒い蟻の仕業だった。

これまで3回にわたってアリ被害の専門家 (Kammerjäger) に来て貰い薬を散布して貰っていた。蟻たち、とくに女王蟻が死んだと見極めた上で今日の窓枠交換となった。

窓枠はもうグズグズになっていて壊すにも全く手間が掛からない。そしてその中にいたアリたちの死骸状況を観てわたしは気分が悪くなった。

来てくれた職人さんの手際はこれぞ熟練工、という感じでプロフェッショナル。今日中には終わらないのではないかと思っていたら、夕方5時にはきっちりを仕上げてくれた。

それから急いで身支度を調えて映画館へ。今日の18時開演の1回だけしか上演されない「パバロッティ」へ。この映画は飯尾さんの運営するブログ CLASSICA – What’s New! の記事 映画「パヴァロッティ 太陽のテノール」(ロン・ハワード監督) – CLASSICA – What’s New! を読んでいつか観たいと思っていた。

いろいろな意味でとても感慨深い映画だった。1980年代にミュンヘンの Nationaltheater で歌っていたソプラノ歌手 Carol Vannes が年齢を重ねた顔で出てきたり、ドミンゴ、カレーラスなどの懐かしい顔も・・・。

当のパバロッティが「仮面舞踏会」出演のために久しぶりにミュンヘンに来たとき、たまたま楽屋で衣装合わせをしているところに行き会わせたことがあった。そこに居た人たちに「また太ったな!」とからかわれていたパバロッティを思い出す。

この映画がドイツ語吹き替えであったのもわたしにとっては幸せだった。原作のように英語版だったらこれだけ楽しめたかどうかは疑問である。メランコリックな幸福感を持って帰宅した。

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