「白い航跡」(吉村 昭)を読んだ

このところ軟らかい本ばかり読んでいたが、久しぶりにまとまった、しっかりした資料に基づいた本格的な本を読んだ気持ち。電子書籍リーダー、Kindl Oasis を使った。

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もうずいぶん前にこの本は読んだことがある。しかし上巻を読み始めたときには、初めて読む本のような気がした。

脚気病の治療と戦い、実証的に結果を出したけれど、ドイツ医学一辺倒の日本の医学界、陸軍に認めさせることができなかった。激しくも哀しい主人公の生涯はきっちりと書かれていて感動した。

それにしても明治初期に欧米へ渡った留学生達の猛烈な勉強振りには本当に感心させられる。

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