2024年10月6日(日)・快晴/最高気温9度
5時45分起床。
今日のハイキングは Hbf に7時40分の集合なので、余裕をみて早起き。6時44分の Tram で出発。
参加者は24人ということだが、77歳のわたしが最高齢。決して他の参加者に迷惑、心配はかけまいと自分に言い聞かせる。
列車とバスを乗り継いで登り口に到着したのは.9時50分頃。しかし今日の目的地であった Rotwandhaus 付近は昨夜降った雪で危険ということで予定を変更。ザイルバーンを使わない Roßkopf に向かうコースに変更になった。
歩き始めたときにはそれほど急な勾配もなく、道も整備されていて楽勝かと思ったが、ほぼ中間地点まできたときには息も上がり、脚もかなり疲れていた。今回面倒をみてくれたスタッフが
「これから先の十字架のある頂上まで歩きますが、体調に自信の無い方は今、右手上に見えているアルムで休んでいてください。ここで昼食を取る予定ですのでわれわれは約一時間ほどで戻ってきます」
と言ってくれたのでわたしはそれに甘えることにした。しかし、皆が出発して見ると残ったのはわたしひとりだった。ちょっと恥ずかしかったが途中で何かあって皆さんに迷惑をかけるよりは良いと思い直して小高い丘の上に立つ Obere Fristalm まで登り出す。
しかし、この傾斜が見た目以上に難物だった。すぐ手の届くところに建っている ALM にたどり着くまでの道は泥濘の部分もある急坂で、滑ったら大変だと思い2度ほど立ち止まって息を整えた。やっとの思いで ALM に着いた時にはホッとした。やはり他の皆さんに付いていかなくて良かったのだと思った。
折りからの素晴らしい陽の光を浴びながら絶景を目の前にして Weißbier (ノンアルコール)を楽しむ。昼食は皆さんが戻ってくるのを待って一緒に食べようと思った。しかし一時間ほど経っても帰ってこない。まあ、このお天気だから遭難などの心配はないだろうが、と思いながら待っているとようやく2時間ほどあとに一人二人と戻ってきた。その人達の足もとを見ると靴が泥だらけになっている。聞いてみると頂上までの最後の部分がかなりキツかったそうだ。またまた「同行しなくて正解だった」と自分を正当化する。
ALM での食事は量はもちろんタップリだったし、味も値段も良心的なもの。
ゆっくりと昼食を楽しみ、さて、帰途につくわけだが、上ってきた同じ道を降りるのはわたしにとってかなり厳しいな、と不安に思っていたところ、スタッフの方が帰路は車とか冬の剃りとかが使う道を下りますといってくれて安堵する。
しかし下山し始めてからすぐにわたしの太腿の前部の筋肉がこわばってきているのに気付いた。ちょっと足が痙ったときのような感じがして「これは困った!」と思いながら歩き続けた。最初は左脚だけだったのだが、次第に右脚も同じような感覚になってくる。そして終点のバス乗り場まで、これがなかなか到着しない。登るときはそうとも思わなかったのだが、けっこうな高みまで歩いていたのだ。バス停が見えるところまで到着したときには本当にホッとした。
バスから列車への乗り次もこれ以上はないと言えるほどのピッタリのタイミング。無事18時近くにミュンヘン中央駅に着きそこで今回の山歩きは終了・解散。
そこから、希望者があれば、一杯やりましょうというスタッフの提案で中華料理店 FUYUAN へ向かう。わたしも旅の終わりがスパッと切れてしまうのは寂しいので参加。レストランの席に着いたのは8人だった。
今日はオクトーバーフェストの最終日ということで、そこから流れてきた人たちで店内はほぼ満席で喧噪に満ちていた。気がついてみるとわれわれもその中に融け込んでいて、とても楽しく飲み、会話を交わした。21時過ぎのお開き。帰りの地下鉄、 Tram の中で自分の身体の限界まで楽しんだという満足感に浸りながら22時の帰宅。