2025年2月11日(火)
このオペラは1988年に Wolfgang Sawallisch 氏とミラノのスカラ座で公演した記憶がある。どういう事情だったか忘れたけれど、ミラノ・スカラ座とバイエルン州立劇場とが交換してそれぞれのレパートリーを上演したのだった。われわれがミラノ・スカラ座で演奏していたときに、ミラノ・スカラ座がミュンヘンで彼らの演しものを上演したということである。
オペラそのものに関してはほとんど記憶がない。まず開幕すぐに大勢の合唱(多分フルメンバー)が舞台に現れて驚いた。本当にすっかり忘れている。
演出、舞台装置は特別な衒いもなくスッキリとした感じだが、しっかりと作り込まれているのがわかって好感が持てた。オーケストラの響きはときおりこれぞ R.Sctrauss という響きが心を揺さぶった。
ソリスト陣は脇役も含めてとても立派! 世界の何処に出しても恥ずかしくない出来だった。出番の多かった合唱もご苦労様と言いたい。堪能した夜。