2025年2月18日(火)
最近は鉛筆なり、ボールペンを使うことが少なくなってきたが,先日は鉛筆で紙に文章を書くことがあった。元々わたしの字は下手くそなのだが、自分の書いた文字を見て、それにしてもひどい字だなぁと情けなくなった
わたしが中学生の頃、老いた父がなにやら書いている字を横目で見て子供ながらに「下手!だなぁ、僕ならもっときれいな文字が書けるのに」と思ったことがある。しかし、今日のわたしの書いた文字はまさしくあの時の父が書いていた字に似ていた。これは遺伝なのかも知れないと思ったが、すぐに「いや、これは老化現象に違いない」と思い直した。
ひらがなはともかく、漢字を書くときにはペンを紙からいったん離すことが多い。歳をとってくるとそれすらが面倒になってくるのだろう。これは筋肉の衰えから来る怠け癖なのだろうか。たった数ミリの距離なのにペン先を紙から離せなくなる。これがわたしの書くミミズがのたくっているようなひどい文字の原因だと気がついた。 反省しきり、である。
数日前 Amazon-Audible で(鑑定人 氏家京太郎:中山七里著)を聴いていて次の文章が心に停まったので文字おこしをして加えておく。
「同じ人間の書いた文字がいつも同じとは限らない。これは個人内変動といって、高齢になればなるほど、筆跡は乱れ、字形も崩れてくる。」