Zubin Mehta 氏と掃除婦さん 


今日、午前中の練習にいったら、同僚がその「事件」を話してくれました。おかしくておかしくて、涙が出るほど笑ってしまいました。あまり笑いすぎたので喘息の発作が起きそうでした。 

昨日、その同僚が劇場内のエレベーターで3,4人の掃除婦さん達と一緒になったらしい。そこへ音楽総監督である Zubin Mehta 氏が乗ってきた。掃除婦さんの中の一人がどうも彼をオペラ歌手だと思いこんだらしい。

掃除婦さん:「あんた、まだ歌ってるの?」
メータ氏:一瞬戸惑ったようだったが、すぐに受けて「イヤ、もう年金生活者だよ」
掃除婦さん:「へ〜ぇ、それで、あんた、年金はいくらぐらいもらってんの?1000ユーロ?、2000ユーロ?」
メータ氏:「3000ユーロ」
掃除婦さん:メータ氏の肩を小突いて笑いながら「何を言ってんだか、あんた、プレジデントか?」

わたしの同僚は、笑いをこらえるのに必死だったそうです。メータ氏はなかなか茶目っ気のある人ですから、掃除婦さんの思い違いにすぐに乗った、その場面は容易に想像することが出来ます。

劇場内の掃除婦さんというのは、かなりの人数いるのですが、仲間同士で交わしている会話を聞いてみると、殆どは旧ユーゴスラビアの女性のようです。たくましくて、素朴で、気持ちの良い人が多いです。 

Posted: 2004年03月24日 (水) at 18:34 




1年前の今日は? 2年前の今日は?