「リゴレット」の新演出は 


今シーズンは Billy Budd / ブリテン作曲 の Premiere(2005年1月15日) のあと、ほぼ一月間をおいた2月21日に「リゴレット」/ ヴェルディ作曲 の Premiere が予定されている。
で、「リゴレット」の話題なのだが、指揮は Zubin Mehta 、そして演出は映画監督として名前が知られている Doris Dörrie という女性。まだ、 Billy Budd の舞台稽古も始まっていない今日、急に「リゴレット」の舞台稽古があった。 

どうやら、これは、われわれ男声合唱団に対して、その時になってショックを与えないようにという配慮のように、わたしは感じた。練習予定表には Affen Probe (猿の練習) と書いてあったが、始まってみるとバレエ出身でコレオグラフィー担当の女性がいて、説明してくれた。

なんと、新演出の「リゴレット」は舞台を、ある星の上の出来事として展開する、「猿の惑星」のようなものになるらしい。人間はマントヴァ公爵、リゴレット、ジルダぐらいでその他は全員「猿」なんだそうだ。当然のことに、われわれ合唱は舞台上では猿の動きをしなければならないということで、今日はその練習だったのである。わたしも結構長くオペラの舞台に立っているが、こんなことは初めての経験。優雅なメヌエットの音楽を猿の動きで踊るところを想像してみてください。(^_^)

ヴェルディの音楽と猿の動きと、はて、うまく合うのかどうかわたしには想像がつかないが、もしかすると面白いものが出来るかもしれない。しかし、保守的なミュンヘンの聴衆の中には憤慨する人もけっこう出るような気もする。 

Posted: 2004年10月13日 (水) at 22:19 




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