アンナが演出見習いに採用される一昨日(4月29日)の日記で、アンナが
NationalTheater
の演出見習い(ボランティア)
に応募して、面接があった事を書いた。彼女が帰宅して報告してくれた話では、8人の応募者があって、アンナ以外の人達は皆しっかりとして見えたので多分、自分は駄目だと思う、となかば諦めた口調だった。ところが昨日の午後、彼女に
Emailがあって、採用になったとのこと。わたしが思うに、彼女が
Abitur
をした時に書いた「Fledermaus」に関するレポートを劇場に提出しておいたが、それが評価されたのではないだろうか。アンナの喜びが大きかったのは勿論だが反面、果たして自分に出来るだろうかという、大いなる不安も同時に抱えたようだ。
アンナが実習するのは来シーズンに
David Alden
が演出する、あまり知られていないオペラ
" La Calisto " (Francesco Cavalli
作曲)
というオペラ。2005年5月9日が初日と予定されている。4月から舞台稽古に入るので、大学の方はその間休まなければならないが、そちらの方は問題ないと思う。
演出家の David Alden という人はここ数年、われわれの劇場のオペラをかなりの数手がけている人で、モンテベルディのものなどを演出してかなりの成功を収めているアメリカ人。この間久しぶりに上演したワーグナー作曲の「タンホイザー」もこの人の演出である。わたしの見たところ、この演出家はちょっと難しいところのある人なので、そこが心配な点だけれど、せっかくのチャンスだからなんとか頑張って欲しいと思う。 アンナは昨日、早速、街の図書館へ出掛けて " La Calisto " のCDを借りてきた。イタリア語のオペラなので、来年4月までにはある程度イタリア語も勉強しておかなくてはならないし、彼女にとってはこれから忙しい日々になるようだ。 Posted: 2004年05月01日 (土) at 18:52
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