久しぶりの笑い話来週の
Premiere を控えて Königs Kinder
の舞台稽古が続いている。オーケストラの演奏を聴いていると、随所に同じ作曲家の
Hänsel und Gretel
を思わせるメロディと響きが現れてきて、ちょっとなぁ〜、という気持になる。こんなに似た部分が多くていいんだろうか、と余計な心配までしてしまった。この件でオーケストラの同僚と話をしていたときに、彼が教えてくれた笑い話である。
指揮者のフルトヴェングラーのところへ若い作曲家が自作の総譜を持って来て、是非見て欲しい、と頼んだ。
フルトヴェングラーはその総譜を一通り見たあとでそれを返しながら、若い作曲家に言った。「この作品にはとっても良い部分と、とっても斬新な部分があるね」この若い作曲家が顔を輝かしたのは言うまでもない。しかしそのあとにフルトヴェングラーの言葉が続いた。「しかし、良い部分は少しも斬新ではないし、斬新な部分はあまり出来が良くない」。 別に、Königs Kinder のことを言ったわけではないのだが、オーケストラ奏者にこの様な笑い話を思い起こさせるところが「なんだかなぁ」と思うのである。(^_^;) Posted: 2005年10月21日 (金) at 16:24
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