「大地の歌」CD を購入 


土曜日の今日、午前中の練習が早く終わったので Marienplatz 脇の Ludwig Beck に立ち寄り CD を一枚購入してきた。ここに立ち寄ったのは本当に久し振りで、もしかすると半年ぐらいご無沙汰だったかも知れない。普通だと、CD 売り場に行ってブラブラと見ているとすぐに疲れてしまうのだが、今日は意外にシャキッとしていた。 

今日、立ち寄ってみる気になったのは、昔購入した「クラシックの名曲・名盤」(宇野功芳著)/講談社現代新書 という本が今朝目にとまって、それを持って家を出たのだが、これが面白い。彼の独断と偏見でバサッ、バサッと曲を切っていく。それに乗って何か買ってみようかなと思った。わたしの持っていないものをまず候補に挙げたが、この本の中で彼が推奨している CD はなかなか見つからず、たまたま一つだけすぐに見つかったのでそれを購入した。
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それはマーラー作曲の「大地の歌」でブルーノ・ワルターが1952年にウィーン・フィルとレコーディングした Decca のもの。ソリストはパツァークとフェリアー。10.9 €。家に戻ってから早速ステレオ装置で最初だけを聴いてみると雑音がかなり減少されていて、この時代の録音にしては聴きやすくなっている。改めてジャケットを見ると右下に 96KHz 24-bit Super DIGITAL Transfer というのが見える。どうやらリマスターされたものらしい。宇野さんの評には
テンポといい、表情といい、楽器のバランスといい、まさに完璧で練れきっている。特に第一楽章の彫りの深さ、意味深さはどうだろう。激動の嵐と不安な焦燥感に満ちあふれながら、なおかつ幻想的、耽美的であり、第三楽章のリズムと色彩の妙も素晴らしい。ウィーン・フィルも現在よりずっと音色に味があり、二人の独唱者も見事。わけてもパツァークのニヒルなテノールは絶品といえよう。

このCDは左上の方にマークがあって、どうも企画物のようだ。わたしは「大地の歌」をLPでもCDでも持っていなかったので良い買い物だった。 

Posted: 2006年02月18日 (土) at 00:30 




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