オーケストラ・コンサート今夜もWinderstein
Konzert
の定期会員券が回ってきたので、カローラと一緒に聴いてきた。プログラムは以下のもの。
Orchestre National de Belgique Mikko Franck Pinchas Zukerman Violine BEETHOVEN Violinkonzert D-dur op. 61 DEBUSSY Prélude à l'après-midi d'un faune DEBUSSY La mer 例によってわれわれの席は一列目の左寄り。プログラムを買ってザッと読んでみると今日の指揮者である
Mikko
Franck
という人はまだ30歳前の若い人であるはずなのだが、指揮台の上には椅子が置いてある。最初のプログラムはベートーベンのバイオリンコンチェルトだったのだが、入場してくる彼を見るとまったく健康そうで若い割にはお腹もしっかりと出ていて、こんなことを書いては悪いが、ちょっと漫画的な容姿。
演奏が始まってみるとオーケストラ、特に弦は決して汚い音を出さないサラサラとした絹のような音色。これがこのオーケストラの持ち味なのかもしれないけれど、ベートーベンにはもう少し芯があってもいいような気がした。ソリストの Zukerman の音色もそれに合わせたような地味な感じ。Larghetto の楽章が遅すぎるような感があったが、全体を通してもう一つ乗り切れないようなもどかしさがあった。途中、観客からなにやら言葉が飛んでソリストが迷惑そうな視線をその方向に見せたこともその原因だったかもしれない。アンコールは無し。 客席には Zubin Mehta 氏も顔を見せていてちょうどわたしの前を通り過ぎて目が合ったので簡単に挨拶をする。彼はベートーベンを聴いただけで帰ったようだった。 休憩の後のドビュッシーはこのオーケストラの持ち味とピッタリ合っていて、安心して楽しめた。しかし、この指揮者が椅子に座っていながらときおり立ち上がっては指揮をするので、それはとても目障りで音楽を楽しむのを邪魔していた。最後の方は彼の方を見ないようにして音楽に集中する。(-_-;) 今夜はドビュッシーが終わるとすぐに席を立って帰路につく観客が多くて、なんだか白けた幕切れとなった。それもあってかアンコールも無し。それでもやはり生のコンサートはCDで聴いているよりもはるかに面白い。わたしももう少し経済的に余裕があればもっと生のコンサートに足を運びたいと思った。(^_^;) 5月16日の予告に Fabio Luisi が Wiener Symphoniker を指揮するコンサートが載っていたがこれは聴いてみたいものだ。そのプログラムはブラームスの交響曲1番とベートーベンの「エロイカ」。 Posted: 2006年03月19日 (日) at 23:22
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