わたしが最初に買ったレコード 


けろちゃんが立ち上げたエントリ が面白いので参加します。
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わたしが自分で働いたお金で買った最初のレコードはシューベルトの「冬の旅」という2枚組の歌曲集でした。今、その箱を開いてみますと値段が¥3600 と記されています。こうしてみるとレコードの値段は昔も今も変わらないような気がしますが、これを買った時のわたしの月給は額面¥24000 でした。(^_^;) 

わたしが18歳の頃(1960年代中頃)に偶然に見てしまった,バリトン歌手、フィッシャー・ディスカウ(Dietrich Fischer/Dieskau) の来日演奏会のテレビ放送が鮮烈な印象となって焼き付きました。それまでにも音楽の教科書に載っていた「菩提樹」とか「辻音楽士」とかが好きで、よく口ずさんでいたのですが、テレビで見た彼の演奏には天地がひっくり返ったような驚きを感じました。こういう世界があるんだ!ということを初めて知った瞬間です。

そのころわが家には兄が作った「電蓄」というものがあって、タンゴのSPなどは良く聴いていました。そこで、是非「冬の旅」のレコードが欲しいと思ったのですが上に書いたように高価でしたからとても無理。
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数年後自分で給料を取れるようになった時に、それを手に入れた時には嬉しかったですね。(^_^) もちろん購入したその月は緊縮財政でしたけれど・・・・。そして、いざレコードを聴こうとしたら、その時には会社の独身寮に入っていて、電蓄など持っているわけもなく、同じ独身寮の先輩の装置で聴かして貰ったりしていました。

このレコード、今でもときどき聴くのですよ。こうしてみると、あの時買っておいて良かったと思います。なつかしくも楽しい思い出をよみがえらせてくれたけろちゃんに感謝。(^_^) 

Posted: 2004年05月24日 (月) at 11:07 




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