偉大なバス歌手、ニコライ・ギャウロフ (Nicolai Ghiaurov) 死すわたしの大好きなバス歌手、ニコライ・ギャウロフ
氏が6月2日、モデナで亡くなったそうです。
リンク先は
Klassik Heute
というドイツ語のサイトですが数日中に消えてしまうでしょうから転載しておきます。
03.06.2004 この人の舞台に初めて接したのはまだ学生の頃の1973年9月12日でした。NHK 招聘のイタリアオペラ「ファウスト」でメフィスト役を歌ったのを聴いたのです。その数日前の9月1日には彼の独唱会があったので、声の方はその時に聴いています。下にアップした写真のチケットには「特別演奏会」と書かれていますので、このころが一番脂が乗りきっていた頃かもしれません。
![]() ロシア系のバス歌手の持つ、凄みとか,荒々しさはあまり感じませんでしたが、どこまでもコントロールされた理知的なバス歌唱でした。これからの新しい時代にピッタリの現代的なバス歌手だ、とその時に感じて凄く新鮮でした。彼の深々とした低音域はそれまでわたしが聴いていた無理に作られた低音ではなく、自然そのものの声で、わたしが理想としていた「バス歌手」そのものでした。「そうだよ、バス歌手はこうでなくっちゃ」と嬉しくなったのを今でも憶えています。 わたしがミュンヘンに来てからも彼の舞台はたびたび見ることが出来ましたが、後年合唱団に入ってから Don Carlo などで同じ舞台に立つことがありました。このオペラの中のフィリッポ二世役は彼の当たり役ですが、「一人寂しく眠ろう」という有名なアリアは舞台の袖で何度も聞いて、聴くたびに感激していました。最後に一緒に舞台に立ったのは、数年前の「Turandot」でミレッラ・フレーニとの夫婦出演の時です。彼に替わるバス歌手は・・・・・・残念ながらまだ現れていないと思います。合掌。 Posted: 2004年06月04日 (金) at 11:34
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