家族の中で元気なのはわたしだけ 


晴れ / 外気温15度
7時起床。朝からカラリと晴れた天気だったけれど、空気はあくまでも冷たく、ちょっと悪意を感じるほど。この時期、風邪を引いている人が多いのも無理のないことかもしれない。わが家は、今日からユリアの体調もおかしくなり始めて、どうやら今のところ元気でいるのはわたしだけのようだ。 

朝目が覚めると窓から明るい光が差し込んでいる。ようやく天候が回復したかな、と嬉しくなったが外の寒暖計を見ると5度ぐらいしかない。わたしが時々書いている「騙しの陽気」である。この明るい光に惑わされて、ちょっと春らしい薄着をして外出しようものなら、たちまち風邪を引いてしまいそう。今日のわたしの服装は下着・シャツ・セーター・薄手のジャンパーという感じだったが、歩いているときには自然に両手をポケットに入れてしまうほどの空気の冷たさだった。

ブリギッテはまだまだ風邪の症状が抜け切れていないが、出勤して行った。カローラの風邪も愚図ついているので今日は学校を休ませる。わたしは「スペードの女王」のピアノ伴奏による舞台稽古。2,3幕を通して13時きっかりに終了。舞台稽古のあとはどうしても疲れた感じになるので、それを吹き飛ばそうと Wettersteinplatz から家まで歩くことにした。約40分の道のり。最後の段階では少し疲れたけれど、うっすらと汗ばむ感じで気持ちが良かった。

カローラは買い置きの Pizza を食べて昼食を済ましていたので、わたしは、自分だけのために「讃岐うどん」を茹でることにした。シマダだしの素と、醤油、みりん、砂糖、塩で汁を作り、その中にあり合わせの野菜(タマネギ、人参、シャンピニオン)を細切りにして入れ、溶き卵で閉じる。「讃岐うどん」を12分間茹であげ、一度冷水で洗ってから汁の中に戻し数分煮た。これに七味唐辛子を掛けると、気分はもう駅の立ち食いうどん。わたしは、あの駅そば屋のうどんが好物。日本に帰って真っ先に食べるのは「寿司」でも「鰻」でもなく、あの駅の立ち食いうどん。何と安上がりなことかと自分でも思う。(^_^;)

後片づけを終わってホットしていると、ブリギッテから電話で、やはり風邪の症状がひどいから今日は早引けするとのこと。彼女の同僚たちも感染するのを恐れたのか「帰れ、帰れ」と薦めてくれたそうだ。同僚たちの気持ちもよくわかる。今日は家に全員居ることがわかっているから、彼女は途中で「アップルケーキ」を買って戻ってきた。全員一緒にお茶を飲んで、そのあとそれぞれベッドにまた潜り込んだ。わたしもお腹がふくれて、歩行の疲れも手伝いソファの上で気持ちの良い昼寝。目が覚めたらもう夕方の6時頃だった。

夕ご飯はそれぞれ違うものを作って食べる。カローラはこのところダイエット中なので、簡単に林檎などの果物。ユリアはお決まりのダイエット食。ブリギッテはベーコンエッグと、トマトとモッツァレラのサラダ。わたしはこの時にはお腹が空いていなかったので、少し後で、昼に茹でたのうどんの残りを「焼きうどん」にして食べた。これもまた、美味しい。今夜の公演は "Orphée et Eurydice" だが、わたしは出番無し。 

Posted: 2005年05月11日 (水) at 22:54 




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