「運命の力」の Schlußprobe-----疲れた〜。 


曇りとときどき晴れ / 外気温28度
7時40分起床。一日中曇り空が拡がっていたが、湿度がかなり高かったように感じた。気温も30度近くまで上がったので昼頃には少しまとわりつく汗をかいた。今日は14時半から始まる「運命の力」の Schlußprobe があって、それまでは練習が無し。少し自由な事が出来るかなと思っていたがそんなわけにも行かなかった。 

ブリギッテが出勤したあと、メールチェックなどをしていたらあっという間に10時頃になってしまっていた。今日は、「運命の力」の数カ所、ちょっと怪しいところを見直す事と、ロッシーニのミサ曲をさらう予定にしていた。前者の方は、前回にはカットされて歌わなくても良かったところ。こういう部分は、簡単なように見えていてなかなか暗譜できない。(-_-;) ロッシーニのミサ曲の方は Credo の部分がまだ頭に入っていなかったのでそこを繰りかえしてさらった。
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練習をしていて、ふと、時計を見るといつの間にか12時半になっている。今日は13時17分の路面電車に乗るつもりにしていて、その前に簡単なお弁当を作っていこうと予定していたので、少しアタフタとしてしまった。昨日、ブリギッテが焼いておいたバーベキュー用の肉を電子レンジで温め直して一口大に切る。加えて、Frühlingszwiebeln(日本で万能ネギと呼んでいるネギではないかと思う)をタップリ入れた卵焼きを作る。ご飯は冷凍してあったものを戻して真ん中に梅干しを一個、日の丸弁当。容器は Tiger の保温弁当。これは3段になっていて、一番下がスープとか味噌汁、真ん中がご飯、一番上がおかずを入れるようになっている。今日のような機会にはとても重宝して使っている。昔、まだ Sawallisch 氏が GMD だった頃に、どういう用事でか、わたしらの楽屋に彼が訪れた時があって、ちょうどその時にもこの弁当を広げて食べていた最中だった。「おっ、日本のお弁当だね、おいしそう!」と彼が笑っていた事を思い出す。

Schlußprobe というのは、衣装もメークも本番通りに付けてピアノ伴奏で行う舞台稽古の事。この舞台稽古で衣装やら、なにやら、全てをチェックする。主に演出家のための舞台稽古なのだが、音楽的な面からも注文が出るので指揮者も参加している事が多い。今日も指揮者の Luisi 氏が振っていた。今回の演出家、David Alden 氏は演出がやっているうちにもコロコロと変わる人なので、今日も止めるところと、繰り返しが多くて非常に疲れてしまった。合唱は14時半から21時半まで7時間も拘束されたが、ソリスト陣は22時まで掛かっていたようだ。もうしばらくは、この演出家とは付き合いたくないな、というのが正直な感想。(-_-;)

帰宅すると22時半頃で、カローラが一人で居間に座って「魔笛」のビデオを見ていた。一週間のベルリンへの旅行で少し疲れたみたい。それでも、トマトソースを作ったから食べてみて、とトルテリーニを料理してくれた。彼女が言うには、夕方から初めて一人だけで作ったトマトソースなのだそうだ。ちょっと胡椒とチリが入っていて辛かったけれど、悪くはなかった。わたしが食べている間、側に座ってベルリンの様子などを話してくれた。なんだかブリギッテの替わりを務めているような雰囲気。ベルリンの天気はおおむね良かったそうで彼女の顔も少し日焼けしていた。わたしが食べ終わるのを見届けてから「明日は起こさないでね」と言って自室に引き上げる。

ブリギッテは今夜は女性ばかり4人で映画を観に出掛けた。なんでも村上春樹原作の映画で tony takitani という題名。監督は Jun Ichikawa となっている。なんだろう。 

Posted: 2005年06月17日 (金) at 00:05 




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