青空のいつも見えるところにいきたい雪/マイナス3度
7時45分起床、まだ胃の調子は万全とは言えないが、痛みで夜中に起きることなくグッスリと眠れた。ブリギッテが買ってきてくれた薬 "Paspertin" というのを一日に何回か15敵ずつ舐めている。効くみたい。こんな薬もあるんだ。 今日は10時からの音楽稽古と、夜の「椿姫」。朝からちょっと風が強くて、空は鉛色、ときおり雪が舞う。だんだんわたしの神経も弱ってくる頃だ。1月末から3月の半ば頃までが、なんだか、狭いところに押し込められているような感じがして憂鬱になる時期。今回は、胃の調子が悪くなったので、そのせいで周期が早く来たのかもしれない。
わたしの歌っている劇場は、例年、3月の半ば頃にバレエ週間(Ballett Woche) というのをやっている。だいたい10日から14日くらいの期間、外部からのバレエ団を招いたり、自分たちの新演出を披露したりする。この時期はバレエ・一色に染まるので、われわれ合唱団は必然的に休暇となる。(^_^) この、3月半ばというのが、わたしにとっては絶妙の時期で「救われた〜」という気持になる。 この休暇を利用してわたしは「どこでも良いから、青空の見えるところへ」と逃げ出す。昨年はスペインのマジョルカ島へ旅行した。今年はローマへ行きたかったのだけれど、ブリギッテの「イタリア恐怖症」がまだ癒えてないようで、怖がるので諦めた。5、6年前にイタリアに車で家族旅行した時に、襲われて現金を奪われ、わたしが大けがをした事件をまだ忘れられないようだ。それで、今回は格安のバス旅行で、3月10日から5日間、ハンガリーのブダペストへ行くことにした。ブリギッテも、自分の職場で、この時期に休暇を取ることにした。3月はじめのブダペストだから、青空は期待できないが、ミュンヘンを一時期離れられるのは嬉しい。娘達も、口うるさい両親がいなくなって、開放感を感じるらしい。(^_^;) 午後は今夜の公演のために45分ほど午睡。起きた後はスッキリ。3日前から壊れていた玄関の電灯を取り替える作業に掛かる。 これは天井のコンクリートに電動ドリルで穴を開けなくてはならないので、けっこう体力のいる仕事。それに電動ドリルで穴を開けているすぐ側に電気掃除機の筒を置いて、穴あけのときに出てくる埃を吸わなくてはならない。これをしないと、頭から埃で真っ白になってしまう。今日の午後は皆、家を出払っていたので、掃除機の筒を持ってくれる助手がいなくて、片手に電気掃除機の筒、片手に電動ドリルと、結構大変だった。なんとか、付け終わったが、前に付いていた電灯の取り付け穴がちょっとみっともない。しかし、今日は時間がないので、またの機会にする。 そのあと、台所を片づけ終わったたら、もう、出かける時間になってしまった。今夜は Anna Netrebko の3回目の公演。今日も、自分の出番の後、舞台の袖で1幕のアリアを聴いたが、初回のときよりもずいぶん良くなっている。ここの劇場の舞台に慣れてきたのと、 Zubin Mehta 氏の好サポートによるところが大きいと思う。大器の片鱗を感じさせる声だったが、わたしはどうしても彼女の最高音にまだ違和感を感じる。しかし、彼女、芝居は上手い!これから楽しみなソプラノ歌手なので、ゆっくりと、確実に成長していって欲しい人だ。 今日のオペラは2幕を終わった段階でわれわれの出番が無くなるので、22時の帰宅。胃の調子も殆ど良くなったので、今夜もグッスリと眠れるだろう。 Posted: 2004年01月29日 (木) at 14:42
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