雪の大晦日 


今年の我が家の大晦日は、静かなものになりそうです。 


10時から、ラ・チェネレントラ(La Cenerentola) の舞台稽古があった。今日は、先回の練習に来れなかったソリスト、指揮者を迎えての稽古。プリンス役のテノールは風邪を引いているとかで来なかった。この時期、ずいぶん風邪を引いている人が多いので、歌い手は神経を使う。それに、今回の風邪は、いったん掛かると直るまでに時間が掛かるようだ。それが12時頃に終わって、これでわたしは今年の仕事納め。

帰宅時に路面電車から眺める風景は、雪が街路樹の梢一本一本に張り付いていて、不思議な清潔感がある。とってもきれいだったので、普通なら本を読んでいるところだが、飽かずに外を眺めていた。帰宅すると、ドッと疲れが出て、溜まらず1時間ほど午睡。年のせいかしれないけれど、やはり舞台稽古は疲れる。

眠りから覚めて遅い昼食をとったあと、溜まっていた洗濯物のアイロンがけ。今日はベッドカバーなどの大物。家庭用に作られた、シーツやテーブルクロスなどをアイロン掛けする機械の前に座り、洗濯物をローラーに押し込んでいくだけだから、肉体的には楽。それも手伝って約1時間あまりの瞑想の時間となった。(^_^;)

さて、今夜の大晦日。ヨーロッパ圏の国はどこでもそうだと思うのだが、かなり賑やかなことになる。食事に友人を招いたり、または、ディナー・ショーに行ったりオペラやコンサートに行ったりして、午前0時までの時を過ごす。新年に変わる10分ほど前からシャンペン(Champagne) などの発泡酒の栓を開け、各人のグラスに注いでテレビやラジオを付けてカウントダウンが始まる。隣近所では、もう、打ち上げ花火が始まっていてかなり騒々しい。0時の時報と一緒に新年の挨拶を交わして、新しい年が始まることになる。

我が家の娘達は、それぞれに8時頃から友達の家で開かれるパーティに出かけて行く。われわれは、今年はブリギッテの両親を交えて4人だけの夕食。料理は大晦日の定番となっているフォンデュー。テーブルの真ん中にそれ用の鍋を置き、その中のスープにめいめいが魚や肉や野菜を刺したフォークを入れて、色々な種類のソースを付けて食べるというもの。飲み物はワインになる。

ところで、シャンパンというのは、フランスのシャンパーニェ地方で作られたものに対してだけ許される名称です。ドイツではこの種のお酒を普通ゼクト(SEKT)と呼んでいます。今宵は、いただき物の MOËT & CHANDON をとっておいたのでホンモノのシャンパンを飲むことになりそうです。(^_^)

この日記を読んでくださっている方達に、お礼を申し上げます。
健康で、幸せな新年をお迎えになりますよう。!! 

Posted: 2003年12月31日 (水) at 17:24 




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