本稽古(Hauptprobe)、無事に終了 


7時起床。
昨夜は妙に疲れてしまって、仕事の方でも、休憩後の幕がしんどかった。天候の激しい変化にもよるのだろうけれど、喘息の気が出たのかもしれない。使っている喘息のスプレーの中身がそろそろ無くなってきているようだ。 


今朝になっても、風はかなり吹いているが、青空が覗いている。庭には夜中に降ったあられがまだ数センチ積もったまま。きょうは11時半から 本稽古(Hauptprobe) だ。この舞台稽古の内容は、1月10日の日記(今日はオーケストラ舞台稽古/その1)に書きました。少し余裕を見て家を出たので、劇場へは10時45分頃には着いてしまった。最初の出番のコスチュームはなんということもない、サラリーマン風の濃紺とネクタイの衣装。それを付けてから、化粧へ。普通は舞台用のドーランというのを使うのですが、きょうはちょっと変わっていて、テレビ撮影用のもの。舞台用のものよりも自然な感じ。それも顔の光沢を押さえる程度でしたので、化粧したのかどうか殆どわかりません。定刻通りに始まり、われわれが歌うところは繰り返しなしで進んでいきます。途中30分の休憩を挟んで、終了したのが午後2時半でした。さあ、あとは明後日のゲネラルプローベを残すだけです。

帰り道、日本の友人から頼まれていた資料
1.Wagners Welten(ワーグナーの世界)....... 28
2.München-Hauptstadt der Bewegung(ミュンヘンー変動の首都)....... 22

を購入するために市立博物館(Stadtmuseum)へ足を運ぶ1.は、現在ここで行われている「ワーグナーの世界」展示会のカタログ。2.は、ドイツ・ナチスに関する本です。ミュンヘンは、ナチスと深い関係があったことから、ナチスに関する資料は常時展示されています。両方とも、4cmくらいの厚みのある、とても重いものです。

ワーグナーもミュンヘンとはとても深い関わりを持った作曲家です。彼とバイエルン国王、ルートヴィッヒ2世(Ludwig II)との親密な関係は多くの人が知るところです。彼の作品の中でも、「ニュルンベルクの名歌手たち」(Die Meistersinger von Nürnberg)と「トリスタンとイゾルデ」(Tristan und Isolde)の2つのオペラは、われわれの劇場で初演されています。毎年色々な話題を振りまく、バイロイトも、バイエルン州に属しています。

午後4時少し前に帰宅して、何をさておいてもまず、コーヒーを一杯。疲れている時のコーヒーは美味しいですね。ユリアは明日また大事な試験があるとかで、感心に勉強しています。カローラは、帰宅後、さっさと宿題を済ませてしまって、居間でテレビを見ていましたが、先ほど、音楽塾(Musikschule)へ行きました。今日は、楽典の授業だそうです。

きょうの昼食は、わたしが居ないので、娘達のために、ブリギッテが作っていきました。娘達が好きな「ミルクライス」(Milchreis)。これは、古い日本人のわたしにはちょっと抵抗のある食べ物です。簡単に言いますと、日本でいう堅めに炊いたおかゆでして、水の代わりに牛乳を使うのです。出来上がったら、その上に「シナモンと砂糖」や「バニラと砂糖」をふりかけて食べます。食べてみれば、そんなに悪くはないのですが、どうも、普通の食事に甘いおかゆというのは、見ただけでゲンナリしてしまい、わたしはいつもパスしています。(^_^;)

さて、今夜はわたしが在宅ですので、家族が全員好きな、定番中の定番ースパゲッティ・ボロネーゼでも作ろうかな。(笑)
と考えていたら、今日は意外と早くブリギッテが帰宅。「わたしが夕ご飯を作ろうか?」と尋ねたら、「明日、日中家にいるのだったら、出来れば、明日のお昼ご飯を作って。そうすれば、少し朝寝が出来るから」ということで、今夜の食事は彼女に任せました。で、彼女が作ったのは、生野菜サラダを基本にして、その上に、ゆで卵、エビを縦半分に割いて、フライパンで炒めたもの、イカのリングをこれもサラダ油で炒めたもの、そしてパン、という、まことに女性らしい、わたしには出来ないものでした。わたしの作るものよりも、健康的な感じはします。 

Posted: 2004年01月14日 (水) at 09:14 




1年前の今日は? 2年前の今日は?