MJO/カローラの演奏会 


曇りときどき小雨/ 外気温13度
7時20分起床。昨日までの天気がどうやら今日から崩れるようで、一転して小雨模様の一日。ブリギッテとわたしの誕生日があれほどの好天に恵まれたのはまったく幸運だった。今夜はカローラの所属するMünchner JugendOrchester の演奏会。 

Parsifal の舞台稽古が11時半から入っていたので10時半頃に家を出る。路面電車の中でエキストラを長年やっている男性と同席になり、今朝の新聞報道について語る。2006年秋からの Intendant に決まっていた Christoph Albrecht 氏の契約解消についてだが、彼の聞いたところでは、バイエルン州文化省からのイニティアティヴだという。これから、こういう噂がどんどん出てくることだろうが、真相はいつも闇の中である。例によって、 Max-Weber-Platz から劇場まで歩いたが、イザール河の水は雨のためか褐色に染まっていた。上流の方ではかなり雨が降ったような感じ。

Parsifal の舞台稽古はあまり気合いが入らないものだった。指揮者の Adam Fischer も来ていなくて、コレペティの人が振っていたが、それだけのことで場の雰囲気がまったく締まらなくなる。これならやってもやらなくても良い練習だな、と内心では不満だった。今回 Gurnemanz を歌う Jan-Hendrik Rootering もわたしと同じく昨日の誕生日なのでお互いに祝福し合う。「昨夜はお祝いをしたか?」と訊いたら「明け方まで祝っていたので、眠いよ」ということだった。練習を終わって外に出てみると、小雨が降っているので歩くのは中止にしておとなしく地下鉄、路面電車を乗り継いで帰宅。

ブリギッテとユリアは午前中、週末の買い出しに行っていて同じ頃に帰宅。2人とも疲れた様子だった。ブリギッテはソファーの上で30分ほど仮眠をとる。わたしも遅い昼食の後1時間ほど仮眠をとった。

20時に始まるMünchner JugendOrchester の演奏会に出掛ける。折りからわれわれの誕生日のためにミュンヘンに来ているブリギッテのお父さんも一緒に、家族全員で聴くことになった。わたしは、本来なら今夜は La Cenerentola の出番があるのだが、同僚に替わって貰った。今夜のプログラムは次の通り。
1.Modest Peter Mussorgsky(1839 - 1881)
Eine Nacht auf dem kahlen Berge(はげ山の一夜)
2.Carl Reicecke(1824 - 1910)
Flötenkonzert in D-Dur, op.283
3.Peter iljitsch Tschaujiwsky(1840 - 1893)
Sinfonie Nr.4 in f-Moll, op.36

Tomo Jäckle, Flöte
Münchner Jugendorchester
Julio Doggenweiler Fernandez, Dirigent

カローラは休憩のあとのチャイコフスキーが出番。この曲は先回の演奏会の時もやった曲で、今回は違う指揮者。やはり、回数を重ねているのでこなれているのか、伸び伸びとした演奏でなかなか聴き応えがあった。Carl Reicecke のフルート協奏曲は初めて聴く曲だったが地味な曲。ソリストは若い男の子でお父さんがドイツ人、そしてお母さんが日本人だとか。彼の音は時にオーケストラの中に埋もれてしまう感じで、ソリストとしてはもう一つ食い足りないものを感じた。チャイコフスキーのあとは盛大な拍手が鳴りやまず交響曲の最後の部分をもう一度アンコールにこたえて演奏して終わる。

終演後、アンナとユリアは一足先に帰宅。わたしら夫婦はブリギッテの両親に付き合って Pfärzer Weinstube にて簡単な夜食とワインを飲み、午前1時頃の帰宅となった。 

Posted: 2005年03月19日 (土) at 17:50 




1年前の今日は? 2年前の今日は?