ミュンヘンのフェーン現象 


晴れ/マイナス3度
今日も良い天気になりそうだ。朝はそれでも普通通りのマイナス3度だったが、お昼近く頃からフェーン現象が出てきた。 

今日は10時から「神々の黄昏」のピアノ伴奏による舞台稽古。この前に演奏したのは、去年の5月だったから、やはり、舞台に掛けるには、何回かは舞台稽古をしなくてはならない。 Zubin Mehta 氏は眠そうな顔で、少し遅れてやってきた。

合唱の場面は、われわれ正規の合唱団以外に、エキストラ合唱が入る。この人達は、別に職業を持っていて、今回のように大人数のコーラスが必要になった時に(例えば、アイーダ、ドン・カルロス、ローエングリン、ニュルンベルクのマイスタージンガー、など)、駆り出される人たち。この人達は仕事が終わってからの夜とか、週末でないと時間が取れないので、エキストラ合唱が入る舞台稽古は土曜日の午前中に入ることになる。「カルメン」の様に、子供達の合唱が入る時も同じような理由で、土曜日の午前中に舞台稽古が入る。子供達は学校があるから。

練習中に、どうも、軽いめまいがする。20分の休憩になって外を見たら、外にはもの凄い青空が広がっていた。気温もなんと16度まで上昇している。ミュンヘン名物のフェーン現象である。これは、ミュンヘンの南にあるアルプスの向こう側から暖かい気流が流れ込んでくるために起きる現象で、視界があくまでも澄み渡り、ミュンヘン市内のちょっと高いところからは、約100Kmの遠くにそびえるアルプスがすぐそこにあるように、くっきりと見ることが出来る。画像参照ページはここ(みゅんへんしの日の出時のフェーン現象)ここ 。今調べていたらフェーン現象の凄い写真が見つかった。ノルウェーのものらしいが、これは凄い 。(ページの下の方に写真があります)

天気が一時的にせよ良くなるのは嬉しいことなのだが、こういうことには必ず副作用があって、頭痛や吐き気を訴える人が出る。わたし自身は、頭痛に襲われることはあまり無いが、ちょっとめまいを感じるので、すぐにフェーン現象だな、とわかる。人によって差があり、なんとも感じない人もいれば、あるオペラ歌手(マーガレット・プライス)の様に、フェーン現象があるためにミュンヘンに客演するのを断る人も出てくる。ひどい時にはもうベットの中で静かに目をつむっているしかない。

舞台稽古は12時半に終了したので、「冬の終わりの大売り出し」(まだ冬のさなかですが)中のデパートで下着のシャツを6枚買ってきた。白い下着が少し灰色じみてきていたので、Vネックの2枚一袋になったものを2袋(€39)、とUネックの2枚一袋のものを1袋(€11)。そのあと13時に今日の仕事が終わるブリギッテと市役所前で待ち合わせて帰宅。

帰宅してから昨日の残り物で軽い昼食をとってから、午後のコーヒー。ブリギッテが掃除を始めたので、チョコチョコと手伝いながら、暇を見つけては、こうしてMacに向かっている。今は夕方の16時45分。そろそろ、太陽が西の空に沈んでいく。今夜は、ワーグナーのオペラ「ワルキューレ」が上演されますが、これは合唱のないオペラなので、家でゆっくりと出来そう。 

Posted: 2004年01月31日 (土) at 17:23 




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