聖夜 (Heiligeabend) 


今日は聖夜。とは言っても、普通のお店は午後2時ぐらいまでは開いています。クリスマスの休日のためにすべて準備したつもりでも、やはりなにか忘れているものです。そんな人たちの最後の買い物で、今日の街中は一杯だったことでしょう。わたしもその例に漏れず、なんだか忙しくしていました。今日の日記は少し長くなります。(-_-;) 

晴れ
いつものように朝7時半頃起床。ブリギッテ とカローラはすでに起きて朝食をとっている。今晩の食事のために、最後の買い出しに行くのだそうな。ミュンヘン市の真ん中に ViktualienMarkt と言う、生鮮食品を扱うマーケットがある。ここへ行けば、新鮮な、大抵のものは揃うのだが、値段がちょっと高い(^_^;) しかし、クリスマスというハレの日には、普段の倹約精神も吹き飛んでしまうのだろう。今日は聖夜ということもあり、午後2時頃までしか開いていないので、午前中はすごい人出になると思われる。それを見越しての早出らしい。

わたしも似たようなもので、9時前に家を出て大型電気店へ。アンナへのクリスマスプレゼントは衣料品にしようと計画していたけれど、彼女が時間が取れなくて買い物に行けなかったらしい。若い女性が自分の衣料品を買う時は、何度も試着したりして結構時間がかかるものらしい。しかし彼女にだけプレゼントがないというのも困るので、それとなく聞いてみたら、バイロイトの自分の部屋に置くビデオレコーダーを希望していることがわかった。それで、わたしの出番。買ったのは JVC の一番安価な製品で HR-V 506E(€139)。ビデオレコーダーも安くなったものだ。これで一安心。

午後2時に約束してあったので、ブリギッテの両親が昼食にやってくる。義父は第二次大戦の前にはドイツ領だったポーランドに生まれ育ったので、彼の故郷の名物、シュレージエン地方の白ソーセージをブリギッテが今朝買った来て料理した。

昼食後、クリスマスツリーの飾り付けにかかる。数年前までは娘達全員でキャー、キャーと楽しそうにやっていたものだったが、今年は末娘のカローラだけ。こんなところにも、時間は確かに音もなく流れています。下の写真は、飾り付けの済んだツリーと、ツリーの下に置いたクリッペです。





















両親は昼食の後いったん引き上げてまた夜になったらやってくることに決めてあるらしい。彼たちのミュンヘンの住居は我が家から500メートルほどしか離れていないので、こんな時には便利。

カローラは夕方からの教会のミサに行きたいというので、ブリギッテが同行。その間ユリアとアンナが夕食のテーブルをセットした。彼女たちが帰宅し、両親が再び来てから夕食が始まる。それが済んだ後、いよいよ、今日のハイライトであるプレゼント交換。各人に小さな置き台がしつらえてあって、そこへそれぞれがプレゼントを置いて、娘達はいったん自室に引き上げる。そのあと、われわれ両親、おじいちゃんおばあちゃん、親戚の人たちが用意したプレゼントをブリギッテが娘達の置き台に振り分ける。クリスマスツリーのロウソクがともされ、室内は少し暗めの照明にセットされる。そして、この日にしか使わない小さな鈴を鳴らすと、待ちかねていた娘達が飛び込んできて、プレゼントの開封が始まるという段取り。

わたしにとっては、ドイツに住んで家庭を持ってから25年を過ぎようとしているのに、こうした一連の行事に対していまだに馴染めない。皆が喜んでいるのを見るのは良いのだが「なんだかな〜」という思いが抜けない。別に宗教的にどうのこうのということではないのだけれど、わたしはもっと質素な静かなものが好きだ。やはり育った環境の相違なのだろうが、妙なものです。

 

Posted: 2003年12月24日 (水) at 08:44 




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