Rigoletto のHauptprobe 


曇り/ 外気温０度
7時10分起床。ほとんど丸２日降り続いた雪も今日は止んだ。昨夜のテレビでは交通面での混乱がクローズアップされていたが、今日はそれもおさまるだろう。わたしは夕方17時から始まる Rigoletto のHauptprobe までなにもないので午前中はゆったりとしていた。 

交換学生のジョーの今日の予定は Schloß Neuschwanstein 観光ということで８時半過ぎに家を出て行った。ミュンヘンでもこの雪だからお城のある Füssen はきっと見事な雪景色だろうと思う。あそこは寒いには違いないけれどこんな日はきっと観光客も少なくてお城の中もゆっくりと見学できるかもしれない。出掛けに「もう何回行きましたか」とジョーに訊かれたので「７回」と言ったら苦笑していた。

ユリアは午前中学校がないということなので、ちょっとした買い物に行って貰った。車を運転するのが好きなのか、買い物は面倒がらずに良くやってくれるので助かる。今日もブリギッテは仕事なのでわたしがカレーを作ることにした。日本の「こくまろ」というインスタントカレーだが、これならジョーも違和感なく食べられるのではないかと思う。

午後になって郵便受けを覗くと日本からの雑誌が届いていた。もう数年来、東京に住む友人にマック関係の雑誌と「サライ」を送っていただいている。日本から届く雑誌というのはどこか懐かしい香りがあって、それが届いた日は一日中心が浮きだつ。「サライ」というのはこの値段（450円）でよくこれほどていねいな雑誌を作れるものだといつも感心している。おいしい食べものの写真も多くて電車の中で眺めているのも楽しいもの。

カローラがお腹を空かして13時半頃に帰宅したので、ユリアと３人で出来たてのカレーを食べる。まあまあのおいしさ。ユリアは例によってダイエット食を温めて食べていたが、そろそろこの方式(Diäko)を卒業したいそうだ。メニューはかなりバラエティに富んでいるのだが、だんだん鼻について嫌気がさしてきているらしい。まあ、８月からこれまで続けてきたのだから、その気持ちもわからないでもない。

医者にもこれからは一ヶ月に１kg の減量にしたほうがよいとアドバイスされているので、これからは Weight Watcher という方式に切り替えると言っている。これは、これまでの100%受け身のダイエットではなく、自分で計算しながら食べる量と質を決めていく方式なので、彼女にとってはこれからが自分との戦いの正念場となろう。せっかくここまで来たのだから、これからも今の体重を超えることの無いようにに自分を律して頑張って欲しいものだ。

15時半過ぎに家を出て劇場へ。今日の舞台稽古はメークと衣装を付けてのもの。オーケストラはもちろん普段着である。客席にはどういうわけか劇場関係者以外の人達の顔が見えた。外部の人の出入りには厳しい劇場でこんな事は珍しい。今日の舞台稽古では面白いことを発見したような気になった。
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ヴェニスのカーニバルを考えて貰うとわかりやすいのだが、仮面をかぶるということはその間だけ別の人格になるということ。自分を捨てることが容易に出来るということなのだろう。これまで６週間の舞台稽古で固めたはずの演技なのだが、中にははしゃぎ過ぎと言ったらいいのだろうか、これまでとは全く違う動きをする人達が目だった。わたしも誰かが振り回した腕が背中に思い切り当たって一瞬「ウッ」と息が止まったくらい痛かった。仮面をかぶっていると横方向の視界が狭められるので「闇夜の棒」といった感じになる。22時頃まではかかるだろうと思った舞台稽古も９時少し前に終わって思いがけなく早い帰宅となった。 

Posted: 2005年02月17日 (木) at 23:09 




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