自動車学校のこと 


今日も一日雪が降っていました。珍しくちょっと風があったので、雪が舞っていました。これも、見ているときれいですが、風が体温を奪っていくので、寒いです。ドイツの自動車学校について書いてみます。 


朝6時半頃に鳴った、電話の呼び出し音に起こされました。何事かと思って電話にでると、ユリアの自動車学校の先生からで「今朝は、路面が凍っていて、車が出せないから予定していた授業は中止」とのことでした。ドイツ時間で普通でない時間に掛かってくる電話というのは、大抵日本からなので、一瞬ドキッとします。一瞬、兄や姉たちに何かあったのではないか、と考えてしまいます。

自動車教習所のことが出てきたので、ドイツの自動車学校について書いてみます。
2番目の娘、ユリアは今月の21日で18歳の誕生日を迎えます。彼女だけではなく、普通の子供達は18歳になるのを待ちかねるようにして自動車の免許を取ります。

まず、その数年前からアルバイトを始めて自動車免許を取るための資金を貯め始めます。ユリアはスーパー・マーケットのレジ係(€7/Hour)、並行して、下級生への家庭教師(数学と物理)(€10/Hour)でした。スーパー・マーケットのレジは学校の無い土曜日だけしか出来ません。これは、神経の要る、けっこうきつい仕事だったらしく、帰宅するとぐったりとしていました。そうしてコツコツと資金を溜めるのですが、それでも足りない分は、クリスマスのプレゼント代わりに現金をプレゼントして貰うことで補いました。

自動車学校に行って、免許を取るまでにかかるお金の総計は、人によって異なるでしょうが、€1500--€2000というところ。その内訳は
・普通の教習時間-----€56 (ひとこま:2時間)x?
 これは街中の道路と脇道を走るもの。運転が上手ければ少ない時間で済む。平均としては10回(20時間)。
・特別教習時間-------€40
 これは、アウトバーン、郊外の道路、それに、夜間走行。最低でも12時間やらなくてはならない。
・授業-----€150(14時間)
 これは、交通法規と、自動車の構造を学ぶもの。
・筆記試験-----€80
 これはだいたい一発で通るものらしい。これを繰り返すようだとちょっと恥ずかしいとか。
・実地試験-----€230
 これは、一発で受かれば自慢してもいいらしい。失敗すると、またひとこまの練習時間を課せられて、再試験
なので、余計に €286 掛かります。ちなみに長女のアンナは3回目でやっと合格でした。(-_-;)

聞くところでは、日本で自動車免許を取るのと、金額的にそんなに開きはないようです。一番違うところは、日本のように、自動車学校というのが大きな敷地を持っていて、そこの中でまず運転を習い、仮免許をとって初めて一般道路に出る、というのと違って、こちらは、最初から一般道路に出ます。(怖い!)同乗する教官も怖いだろうな、と思いますね。ですから、こちらの自動車学校というのは、普通の小さなお店のような感じで、外から見ると、授業用の机と椅子が数脚並んでいるだけだったりします。

わたしの午前中の舞台稽古はやっと、ソリスト陣が全員揃ってのものでした。テレビ局の取材があって、ビデオカメラがあちこちと動き回っていたので、さすがに緊張感のある練習になりました。(^_^) アンナは今日も客席で観察。貴重な経験です

夜の公演はヘンゼルとグレーテル(Hänsel und Gretel) でわたしはお役ご免です。このオペラは、子供達に人気があるので、毎年、学校の冬休み中によく演奏されます。 

Posted: 2004年01月05日 (月) at 17:39 




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