休暇3日目は小雨小雨 /
外気温10度
9時15分起床。目覚めてカーテンを開けると外の道が濡れている。雨か〜、といったんは思ったが、それも良しと思い直した。雨が降ったときにはそれなりの過ごし方があろうというもの。アンナが11時過ぎの実習予定なので、今日も家族全員が朝食に揃った。カローラはオーケストラのオーディションがあるので少し緊張している様子。ユリアは Abitur の勉強。 ブリギッテが買い物がてらカローラを送っていった。わたしは同僚から借りたDVD「カルメン」を観る。じっくりと腰を落ち着けてテレビの画面に向かうのは久しぶり。このDVDは1978年に Carlos
Kleiber
がウィーンで振ったものの実況版
。Kleiber
が若い!。主役はElena
Obraztsova と
Placido
Domingo。1978年というと、わたしがドイツに来た次の年。もう27年前のことだ。
Franco Zeffirelli の作り上げた舞台は精緻な写実そのもの。細部までキッチリと仕上げられていて、ずいぶんお金がかかっているのがわかる。Domingo 歌う「花の歌」のあとの聴衆の熱狂はかなり長い。拍手とブラヴォーの嵐の止むまで Domingo の側で待つ Obraztsova の心境は複雑だろうな、と思いながら観ていた。これぐらいのレベルになるとまさしく「競演」。ただ、Obraztsova のカルメンは画面で見るとかなり違和感がある。声と歌唱はなかなかのものだが、容姿がとても人柄の良いおばさんという感じで、男を惑わす妖艶さの欠片も感じられなかった。学生の頃、メトロポリタン・オペラの引っ越し公演で同じタイトルロールをマリリン・ホーンが歌ったのを観に行って、ズングリ、ポッチャリのカルメンに我慢ができなくなり、高い切符だったのに途中で出てきてしまった事を思い出した。(^_^;) 今回も思ったけれど、Domingo という歌手は生で聴くのとずいぶん違う。生で聴く彼の声はもっと叙情的で柔らかく、聴くものを独特の柔らかさで包んでしまうところがあるのだが、今日観たDVDでもそれは欠落していた。他の歌手ではそういう経験があまり無いのだが、どうしてなんだろう。 気を入れて観ていたので終わったらとても疲れてしまった。頭がボーッとしてしまって、折りから雨も止んだようなので歩くことにする。アンナが使う4月の定期を買う用事があったので、Silberhornstr. まで電車で行き帰りを歩いてきた。ほんの少し小雨が降ってはいたが気にならない程度。50分ほど歩いて帰宅。それでも今日の歩数は約9500歩と一万歩には届かなかった。 ミュンヘンから60Kmほど離れた町 Rosenheimer にある、Gaborという靴のアウトレットの店に出掛けたブリギッテ、ユリア、カローラを待って夕食。今夜は、買ってあった茄子をこんがり揚げてひき肉、ピーマン、タマネギと一緒にしたドライカレー。明日は小旅行へ出発するので、今夜はこれから少し荷造りをしなくては。 カローラのオーディションは自分ではまあまあの出来だと思ったそうだが、まだ他にも応募者がいるので結果は後から知らせるということだった。良い結果が出ればそれが一番だけれど、カローラ自身はオーディションが終わってとにかくホットした様子。 Posted: 2005年03月30日 (水) at 20:43
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