思いがけず休日 


晴れ / 外気温8度
7時20分起床。本来なら今日は午前中に Rigoletto の音楽稽古、そして夜は「蝶々夫人」の出番があったのだが、 Billy Budd の Premiere を明日に控えて Rigoletto の音楽稽古はないでしょう、と合唱の責任者がマスペロ氏に掛け合って取りやめになった。今日など Rigoletto の練習をしても身が入らないのは明らか。また、夜の公演は、同僚から2月8日の「こうもり」と交換してくれ、と頼まれたので今日は非番となった。わたしは「こうもり」が予備、彼は「蝶々夫人」が予備、というわけで交換可能になるわけである。 

それでも、今日は街へ出る用事があって、9時半頃に家を出た。というのは、一昨日買った4枚のシャツの中にどうしたことか "Lange Ärmel" (特に腕の長い人向き)のシャツが一枚紛れ込んでいた。わたしの間違いか売り子さんの間違いかはわからないが、このシャツだとわたしの腕の長さよりも10cmほど長い袖になってしまう。(^_^;) しかし、このシャツ一枚のためにわざわざ街まで出掛けるのも面倒と思い、整理棚を見ていたら「靴下」も大分くたびれてきていて枚数も少なくなっていることから、靴下購入を兼ねて出掛けることにした。

今日は Rosenheimerplatz で下車して20分ほど歩く。昨日に続いて素手を出して歩いているとちょっと冷たい。シャツを買った店 KONEN まではミュンヘン市の中央に位置する市場 (Viktualienmarkt) を横切っていくと近道。市場に並んでいる小さなお店を横目に見ながら早足で歩いていったが、もうネコヤナギの枝を売っているのに驚く。その隣ではもう復活祭用の飾りなどを売っている。クリスマスが終わったばかりなのにと、その商魂のたくましさに感心する。花屋さんの店先は色とりどりの花が並べてあって、映画 " Notting Hill " の主人公 Hugh Grant になったような気分を味わった。(^_^;) いい年をして、イメージの中では歩き方まで Hugh Grand 風になっている自分がいます。

シャツの交換はあっという間に終了。その店で靴下も見ようとしたが品数が少なく、近くの Marienplatz にある KAUFHOF に行く。ここは品数が豊富でより取り見取り。SALE という籠の中にも沢山入っていたが、よく見るとやはり品質がイマイチなので、普通の値札が付いているものを6足購入。そこからまた、20分ほどかかって、手頃な路面電車の停留所まで歩いた。これで今日も夜には一万歩を超えるだろう。

帰宅後、カローラと2人で「納豆スパゲッティ」の昼食。納豆はいつ食べてもおいしい!(^_^) カローラはフルートのレッスンに出掛けたのでわたしは先日購入したカルロス・クライバーの5枚組DVDの中から1989年の「ニューイヤーコンサート」を見始める。実は、このコンサートを見るのは始めて。ドイツのテレビでも1月1日は実況中継するのだが、大抵は家族のために餅を焼いたりしているのであまり見たことがない。今日はじっくりと2時間近くを堪能しました。素晴らしい!実況中継の時には必ず音楽に乗ってバレエのシーンが入るのだが、さすがにDVDには入っていなくてホットした。バレエの好きな人には申し訳ないのだが、スタジオですでに録画してあると思われるバレエが入ると、コンサートの雰囲気が台無しになるような気がする。

ユリアは3時過ぎに車を運転して一人でバイロイトへ。明日には帰ってくると言うので、何か急用か?と訊いたら「アンナが恋の悩みで落ち込んでいるから、彼女の気分転換と元気づけに行ってくる。でも、パパは知らないことになってるからそのつもりで」だって。こんな時に男親というのは無力なんですね。そして姉妹というのは良いものです。まあ、恋の悩みなんて一人で解決するしかないと思うのですが…。話せば気が紛れるということもあるのかもしれない。

夜はカローラと仲の良い友達2人が来て、わが家の台所で巻きずしを作り始めた。寿司米を作るまではブリギッテが手伝っていたようだが、そのあとは3人で作業を進めたらしい。形はかなり不揃いだったが、卵焼き、鮭、キュウリ、アボカド、納豆、梅干しと中身はなかなか豊富。わたしとブリギッテもお相伴に預かりお腹一杯食べた。娘たちはそのあと、持ち寄ったDVDで映画を観ていた。 

Posted: 2005年01月14日 (金) at 18:44 




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