ただ、ボンヤリと 


曇り、午後から小雨/外気温15度〜22度
今日は昨日の祝日に続いての休日。なんとなく気分もゆったりとしているのか、久しぶりに朝寝を楽しんだ。ゆっくりとした朝食を家族5人でとり、そのあとは各自気ままに過ごす。アンナは市立図書館へ出掛け、ブリギッテとユリア、カローラは IKEA まで、テラスの椅子に使うクッションを探しに行った。わたしは一人になったので、40分ほど、声の調整。このところ少しサボリ気味なので、自分でも調子の落ちているのが分かる。(^_^;)  

ブリギッテ達は結局気に入ったものが見つからずに手ぶらで帰宅。それでも IKEA の中をグルグルと見て回るのは楽しかったらしい。わたしは先日来 ROVER のスペアの鍵が見つからずに気になっていたので、それを探し回ったら、意外なところにあった。捜し物とはそうしたもの。

彼女たちが帰宅するまでの時間、一人になったのを幸い、ステレオ装置のスイッチを入れて、Alfred Brendel の弾くシューベルトのピアノソナタなど聴いてみる。なぜ、今日、シューベルトのピアノソナタなのかはわけがあって、作家の 村上春樹 が Stereo Sound という雑誌に書いているエッセイ「音楽のある場所」を読んでいるうちに聴きたくなったから。今回は「シューベルトのピアノソナタ第17番ニ長調 D850」がテーマ。(^_^;)

Stereo Sound という雑誌はほぼ10年前から日本から送ってもらって購読している。丁寧に作られた雑誌で特に写真が美しい。書かれているオーディオ評論家達の機種評価や、文章を素直に鵜呑みにするには、わたしはちょっと歳をとってひねくれてしまっているが、中にはキラリと光る文章もあって、それだけでもこの雑誌を購読している価値があると思う。家人が全員出払って一人になった時に、傍らにコーヒーカップを置き、この雑誌を拾い読みしながら、ちょっと聞き流す感じに聴くステレオ再生がわたしの至福の時間。

シューベルトのあと、先日安く仕入れてきたLP「愛の妙薬」 の最後の面を聴いた。テノールのジュゼッペ・ディ・ステファノは人によってはぼろくそに貶すけれど、わたしは好きだなぁ。天が与えてくれた自分の声を惜しみなく、その情熱の赴くままに開放的に歌い上げるのを聴くと、声楽技法なんてくそ食らえ、と思ってしまう。というわけで今日の午後はしばらくぶりに、ボンヤリと幸せな時を過ごしたのでした。

遅い昼食を皆で食べた後、ブリギッテとユリア、カローラはミュンヘンから30Kmほど離れた Rosenheim という街へブリギッテのお母さんと一緒に出かけていった。ここには Gabor というドイツではちょっと名のある靴屋のアウトレット店があり、ミュンヘン市内で買うよりはずいぶん安く手にはいるらしい。アンナは15時頃またバイロイトへ戻っていった。風邪気味だったのもすっかり治ったようで一安心。

彼女たちはそれぞれに自分に合う靴を見つけたようで、ご機嫌で帰宅。しばしの間ファッションショウに付き合わされた。(^_^;) 夕食は出来合の蟹シュウマイのようなものを蒸かし、ご飯を炊き、納豆、ちりめんじゃこ、などで簡単に済ませた。ブリギッテは明日からまた仕事でちょっと残念そう。4日の連休もあっという間に過ぎてしまったようだ。 

Posted: 2004年06月01日 (火) at 22:30 




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