日本に無事到着 


曇り /
4年ぶりに着いた日本というのはやはり、感慨深いものがある。ずいぶん変わっているような、又、変わっていないような妙な感じがつきまとう。さあ、今日から一ヶ月余りの忙しい生活が始まる。 

搭乗してしばらくしてから夕ご飯が出る。前菜としてソバ、そして小さないなり寿司と海苔巻きが二個。主菜はトンカツか薄いビーフで野菜を巻いたもののどちらかを選べる。味の方は、まあまあ。とにかく狭い。食べ終わってから2時間ぐらい眠ったようで次に目が覚めたときには一本目の映画上映が終わろうとしていたときだった。そのあと着陸2時間ほど前からまた少し眠る。

成田にはほぼ定刻通りの到着。税関もなんの問題も無くパス。さて、わたしの乗った Lufthansa 機はターミナル2に到着したのだが、案内で訊いてみるとブリギッテの乗った British Airways 機が到着するのはターミナル1だという。無料バスでターミナル1まで乗り、12時近くにゲートから出てきたブリギッテと再会。

それから JAPAN Railpass の手続きをして、早速今日から使い始めることにする。少しお腹が空いてきたので「駅ソバ」を捜したのだが、どうも成田空港では見つからなかった。それで仕方なく日本到着の第一食は「味噌ラーメン」となった。(^_^;)

成田から東京駅まではJRの成田エキスプレスに乗ったのだが、やはり時差ボケだろうか、つい先日買ったばかりのパナマ帽をウッカリ忘れるところだった。後から追いかけてきた親切なご婦人が届けてくれたので大助かり。今日と明日ぐらいは注意力が散漫になっているだろうから要注意。

東京駅から東北新幹線の「はやて19号」に乗車。「大宮」に着いたときに、ここはもう東京じゃないんだよと教えたら、ブリギッテは車外の景色を見ながら東京と大宮の境目がまったく分からなかったという。そりゃ、わたしだって分からなかった。(^_^;) 大きな街と街の間には厳然たる中間地帯(多くの場合、それは森や畑など緑に覆われたものであるのだが)の存在するのが普通だと考えているドイツ人には不思議なのかもしれない。八戸には18時04分に到着して久しぶりに見る旧友に温かく迎えられる。

わたしは4年前にここに来てその時に会っているのだが、ブリギッテは25年ぶりの再会ということで、感慨はひとしお。わたしは側で眺めていて二人ともお互いにその年月の長さを実感していることだろうと思っていた。そのあと彼がわれわれを連れて行ってくれたのはお寿司屋さん。

このお寿司屋さん、形はいちおう回転寿司なのだが、カウンターの中には5人くらいの職人さんが入っていて客の注文に応じて好きなものを握ってくれる。カウンターの各自の席の前には本日のお勧め品の品書きが置いてあるが、その中にはわたしが名前を聞いたことのないものもある。値段は200円〜400円の間。ここの寿司はどれもが新鮮で本当においしかった。聞けばこの寿司屋さんの隣が八戸の魚市場だというからさもありなん、である。ブリギッテと二人、皿をうずたかく積んでさすがに満腹。

そこから今日から泊めて頂く「猿倉温泉」までは車で約1時間半の道のり。もう外は真っ暗で、かなり強い雨が降り出したので彼も運転しにくかったろう。しかし、ブリギッテが助手席に乗って会話はホテルに着くまで賑やかにすすんだ。彼はドイツ語をかなり忘れてはいたが、しばらく話すうちにだんだん調子が出てきたようだ。言葉というのはある時期しっかりとやっておくと、時間がたっても何かのきっかけで戻ってくるものなのだろう。ドイツ語で足らないところは英語で話していて、それでも分からないときにはわたしが通訳を務めた。わたしはやはり時差ボケと満腹感とで車の中では朦朧となってくる。目的地の猿倉温泉に着いたのが夜の9時頃だった。

その日はもう遅くなっていたし、われわれも疲れているということで、彼たち夫婦が用意していてくれたバンガロー風の建物に案内され、詳しい話は又明朝にということで彼は母屋の方へ戻っていった。わたしは早速念願の温泉に浸かり旅の疲れを癒す。用心のために軽い睡眠薬を服用して就寝。 

Posted: 2005年09月02日 (金) at 08:27 




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