演奏会前日 


晴天
日本について初めて睡眠薬なしの昨夜は、ほとんど眠れなかった気がする。しかし、隣りに寝ていたブリギッテはわたしの鼾を聞いたそうなので、自分では眠れなかったと思っても、時々眠ってはいたのだろう。7時過ぎに目が覚める。それからゆっくりと朝食。今日は朝から青空が見えて随分暑くなりそうな感じ。 

11時から練習のために会場の確保をお願いしてあったので10時半過ぎに姉に車で送ってもらう。みっちりと二時間ぐらいの一人での練習。その間、ブリギッテはいわき駅までの間を歩いて、ところどころで店に入ったりして楽しんだようだが、意外と早めに戻ってきた。やはり、今日の暑さはかなりのものだという。

練習が終わる頃、姉に迎えに来て貰い、それから海沿いの藤間というところにある温泉施設「カンポの里」へ向かう。途中までの道はクーラーなしでは辛くなるような暑さ。午後1時少し前に到着。男湯と女湯に別れているので午後3時に入り口で待ち合わせの約束をして大浴場へ。わたしの他には二人ほど先客がいたがその人たちが出て行ってしまうとあとはわたし一人でのうのうと湯に浸かる。しかし、すぐに3人のやくざ風の一組が入ってきたので、のんびりした気分も吹っ飛んでしまう。その中でも一番若いと思われる男性は身体の右半分に立派な彫り物をしている。入浴中は出来るだけ彼らと目を合わせないようにしながら(^_^;)、頭の中ではコンサートに歌う曲の歌詞を繰り返していた。ここの入浴料は一人千円。

3時にそこを出てから、鹿島街道沿いの「カツ丸」という、この辺では流行っているらしいトンカツ屋に入る。少し早かったがここで夕食をとることにする。義兄が油ものを食べられないので、彼抜きでという姉の意図もあったのだろう。海老もトンカツも大振りでボリュームタップリ。もっと若い頃だったらさぞかし感激して食べたろうと思うのだが、現在のわたしにはちょっと大味すぎた。

このレストランに入った頃からブリギッテが頭痛を訴える。どうも、一人で街を歩いていたときの日射しが強すぎたらしい。ちょっとした吐き気も感じるらしく、持参していた痛み止めを服用したら、良くなってホッとする。いつも姉にご馳走して貰うわけにはいかないので、ここのお会計はわたしが持つ。

コンサートの前日ということで、主催者のN夫妻が会場のエリコーナ近くにある「平ビューホテル」にツインの部屋を予約してくれたのでそこまで姉に送ってもらう。何よりもコンサート会場に近いのが助かったし、部屋もかなり幅広いベッドが入った快適な空間。おまけに、そこではやっとの事で Internet に繋ぐことが出来て感激する。もう、 Internet は身体の一部になっているかのようだったので、日本に着いてからの、それ無しの生活というのはけっこう辛かった。(^_^;)

ブリギッテも二人だけになったので開放感を感じたのか、夕方から二人で駅の近くへ散歩に出る。9月に入って夕方ともなると耐え難いほどの暑さはなく、わたしも夜のブラブラ歩きを少し楽しんだ。3時半頃に食べたトンカツがまだお腹に重く、駅ビルの中で買ってきたメロンパンとブリオッシュ風のものを食べて夕食とする。今夜は絶対に睡眠をとっておきたかったので又、睡眠薬を服用して就寝。睡眠薬を飲んでからしばらくマックに向かっていたが猛烈な眠気が襲ってきて堪らずベッドに入る。 

Posted: 2005年09月08日 (木) at 14:04 




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