休日、そして散策 


晴れのち曇り / 外気温28.5度
6時50分起床。日本では祝日だがわたしたちも完全休日である。朝食ルームに行くと、数人から「今日、店は開いているか」と訊かれた。(^_^;)　ヨーロッパの国々では、国民の祝日の時はお店も閉まっているから、心配になったのだろう。ホテルにジッとしているのも勿体ないので、わたしも出掛けることにした。 

街中はきっと大勢の人出だろうから、静かなところを歩こうと思って出掛けた。上野の学生時代にはときどき鶯谷や日暮里の駅で降りて静かな道を学校まで通う日があった。そこをもう一度歩いてみたいと思ったのだが、鶯谷に着いてすぐにそれが間違いだと言うことに気がつく。今日は「秋分の日」だったのだ。当然のことに墓参の人で谷中あたりは凄い人出である。(-_-;)　この辺でこれだけ沢山の人と渋滞の車の列を見るのは初めて。上野・寛永寺はもう少しゆっくりと時間を取って座っていたかったのだが、追い出されるようにしてそこを後にした。
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それから歩いていった谷中の街並みは、今日はどこも人で一杯。今日は「静かに散策」というのははやばや早々と諦めた。こういうときには、流れに乗って自分も１観光客になってしまった方が疲れなくていい。そうと決めたら気が楽になった。団子坂を登る。この辺も少し変わってしまった。そのあと坂を戻り途中で右に折れ「根津神社」へと向かう。ここまで来ると、人出もそれほど多くなくてホッとする。
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根津神社を出て時計をみると、そろそろお昼を過ぎた頃。さて、そろそろ昼食をとろうかなと思って歩いていると地下鉄・根津駅の信号を少し入ったところにある小さなうどん屋さんの前に長い行列を作っている人達がいた。どうやら、讃岐うどんが売り物の店らしく、表には品書きと一緒に雑誌「danchu」とかで取り上げられた記事が張ってある。なるほど、この行列はそのためかと思い、わたしもその最後尾に立った。(^_^;)　並んでいるおばちゃんたちと楽しくお話をしながら待つこと10分ほどで店の中に案内される。
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席は18席ぐらいで狭い。内装は若い人が経営しているらしく、うどん屋にしてはあか抜けしている。わたしは冷たいのと暖かいのとがセットになったものを選んだ。冷たい讃岐うどんは「生醤油うどん」といって、大根おろし、柚の小片、小口切りのネギ、が乗っている中に生醤油を主体にした液体をぶっかけて食べるもの。暖かい讃岐うどんはわかめ、天かす、かまぼこ、ネギの小口切りの入った「しっぽくうどん」のような感じ。讃岐うどんの売りである、シコシコ感、というのにはそれほど感動しなかったけれど、新鮮だというのは嬉しかった。生醤油ぶっかけうどんのほうが、その質感がよくわかる。料金は¥800。
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そこを出てから４年前に歩き回った、根津のしもた屋が並ぶ路地をもう一度辿ったあと、弥生坂を登って本郷通りに出る。途中で「竹久夢二美術館」「立原道造記念館」などの標識があってちょっと興味をそそられたが、二人ともそれほど好きと言うほどではないのでそのまま歩を進めて東大正門へと向かう。数十年ぶりに安田講堂、三四郎池、赤門などを周り、今、日本の大学は国公立も経営が大変だとは聞いているが東大も大変なのだろうかと考えながらそこを後にした。赤門を少し左に降りたところにある喫茶店でコーヒーを飲みに入る。こうして歩いてみると、たしかに東京というのは坂の多い街であることに改めて気づく。
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そこから又、本郷通りを歩き続けてお茶の水に出る。湯島聖堂で少し静寂を味わったあと、神田明神をチラリと見て、そこから秋葉原まで歩く。さすがにこの頃になるとちょっと疲れを感じた。歩数計を見るとこの時点で10km以上歩いている。

秋葉原について、まずは目に止まった「ダイナミック・オーディオ」のビルに入り、アナログ・オーディオの部屋で座り込み、アルテックのホーンスピーカーを聴きながら休憩。でかい図体にもかかわらず、出てくる音はあくまでも澄みきって細身でさえあるのに感心する。わたしのオーディオの旅も、いつかはこんな音を出したくて始めたんだったよなぁ、なんてことを考えていた。しかし、そこに並ぶ器機の値段を見ると、その願いは天文学的に不可能なことが分かる。(-_-;)

最後に秋葉原駅の横に新築成った「ヨドバシカメラ」に立ち寄ることにする。ここはもう、凄い人出で、大げさでなくまるで戦場のよう。友人のY氏から貰ったデジカメ PowerShot S40 用の予備バッテリーと記録媒体CF(256MB) を購入してサッサと引き上げる。二つで約 ¥10,000 の出費。CFはミュンヘンの方が安いという情報を仲間から貰ってはいるが、日本でも写真を撮りたいから、ここで買うのは納得。

けっこう汗もかいたのでホテルに戻り、お風呂に入ってスッキリとする。この時点で午後４時を少し過ぎたところ。実はわたしの姪の家族と明日午前中に合う約束をしていたのだが、会えるときに会っておきたいと思い、携帯にメールして予定変更を打診してみる。18時半に会うことが決まり、夕方から又出掛けることになった。４年ぶりに見る家族は皆元気そうで、一人息子のK君も今は小学３年生。楽しくおしゃべりをしたあと、22時頃にホテルに戻ってきた。それからBlogの日記を書こうと思ったが、さすがに疲れて目がしょぼしょぼしている。日記を書くのは明日に延ばして、倒れるようにベッドの中に転がり込む。歩数計は15Km あたりを示している。 

Posted: 2005年09月23日 (金) at 10:24 




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