3回目の「リゴレット」(このシリーズ最後) 


晴れ、時々曇り / 外気温16度
7時50分起床。昨夜は友人と午前1時ぐらいまで話し込んでいたので、朝起きるのがちょっと辛かった。それに咽も少し疲れているのが自覚できる。日本語で話すとやはりいつもよりは喋りすぎてしまうようだ。と言うより、普段、家族とは必要以外の会話を余りしていないということかもしれない。(^_^;) 

ブリギッテが今日は11時出勤だというので、友人と3人、ゆったりとした朝食をとることが出来た。友人は今日の夜「リゴレット」を観に来る予定なのだが、それまでの時間は予定を立てていないらしい。Regensburg へ行ってみようかという気持もあったらしいが、今日は Dachau の強制収容所跡を見学することにしたらしい。わたしも随分前に一度行ったことがあるが、正直に言うと再び訪れたい場所ではない。しかし、一度は行っておいても良い場所だろう。そんなわけで彼と一緒に家を出て Rosenheimerplatz で別れる。

午前中の音楽稽古は昨夜と同じ "Norma" と "Moses und Aron" だったが、やはり声を出すのが辛かった。もしかすると、日本語を喋るときとドイツ語を話すときというのは声帯の異なる部分を使っているのだろうか。そんなことはないか(笑)練習のあとも行きと同じように Rosenheimerplatz まで歩く。帰宅してからすぐにベッドに入り今日は午睡を取る。久しぶりの昼寝。3時半頃に又起きてコーヒーを飲み、カローラに頼まれて、Palestrina と Lasso の小品をLPレコードからCDに録音する作業をする。こういう作業はけっこう時間が掛かってしまう。

17時半頃に劇場へ。今夜はこのシリーズ最後の「リゴレット」で、今夜は又、 Anna Netrebko がジルダ役を歌った。今日もわたしは自分の出番が終わったあとも舞台の袖で聴いていたのだが、 Anna Netrebko の声質がこの役には完全に合っていないのを感じた。中音行きから高音に掛けてはとても美しい響きを聴かせるのだが、有名なアリア Caro nome では最高域の不安が感じられて楽しめなかった。ヴェルディの他の作品(例えば Otello のデズデモナ役)などを聴いてみたいと思う。観客の反応も第一夜とは違ってストレートな感じだった。

日本からの友人も今夜は客席で聴いていたので、彼と待ち合わせて家に帰る。帰宅は22時45分ぐらい。ブリギッテが茄子とトマトを使って Lasagna 風の料理を作っていてくれたので、ブリギッテをまじえて遅い夕食をとる。彼にとっては今夜が最後のドイツの夜なので話が弾み、午前1時の就寝。 

Posted: 2005年11月04日 (金) at 17:05 




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