"Norma" の舞台稽古始まる 


曇り / 外気温マイナス5度
7時起床。今日の空気は湿気を帯びていたせいか、寒さがいつもよりも身体にしみた。こうしてみると湿気というのは暑いにつけ寒いにつけ人間の身体には不快なものだということがよく実感できる。かなり寒くてもからっとした空気だと寒いなりに快感があるのだが、空気が湿っていると何か邪悪なものを感じてしまう。今日から "Norma" の舞台稽古が始まった。体力的にキツイ数週間が始まる。 

今回の "Norma" の演出は Jürgen Rose 。元々は舞台美術を専門としていた人だと思うがここ数年は演出の方にも手を伸ばしてきている。ミュンヘンの舞台では " Don Carlo " とか " Das Schlaue Füchslein " などが思いつく彼の最近の作品。それほど斬新なアイデアとか置き換えとかで驚かせる演出家ではないが、自分のやりたいことをハッキリと持っている人のようだ。

10時から始まった舞台稽古は彼の説明とか、この作品への抱負とかが述べられたあとで早速始まった。このオペラも他の多くのオペラと同じように合唱は男声合唱が主体である。台本には「舞台裏で」とか書いてある部分も全て舞台に乗っている演出らしく、肉体的にも精神的にも緊張が必要とされるようだ。13時に終わって一旦帰宅。この時点でわたしはかなり疲れていた。

帰宅したのが2時近く。疲れていたので、お昼ご飯も食べずにそのままベッドに潜り込んでグッスリと3時まで午睡をとった。起きてから丁度帰宅したカローラと一緒に遅い昼食をとる。今日はブリギッテが作っていってくれたスパゲッティのソースがあったので、スパゲッティを茹でて、あとはパルメザンチーズをおろしただけ。それを食べ終わるともう、劇場へ行かなくてはならない時間。

先ず5時から音楽稽古で主に " Manon Lescaut " をやる。これは日曜日に久しぶりにくるオペラ。そのあと30分の休憩を入れて6時半から8時までまた "Norma" の舞台稽古。午前中の稽古の続きで "Norma" の登場する直前までこなすことが出来た。今後もこのスピードで行けばかなり速く出来上がるかもしれない。舞台稽古も1時間半だと緊張感も途切れることなく能率が上がるような気がする。

帰宅するとブリギッテも帰っていて2人で簡単な夕食をとる。今日、劇場で同僚が教えてくれたのだが、南アフリカ出身のテノール歌手 Deon van der Walt が父親に射殺され、その父親もそのあと自殺したというショッキングな事件が昨日あった。わたしもブリギッテも彼とは個人的に面識があるので、ブリギッテはかなりショックだったようだ。今夜は Internet でその事件の記事を探し回っていた。就寝前の外気温はマイナス4.6度 

Posted: 2005年12月01日 (木) at 22:54 




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